自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

高校生対象の講演会

私は1~2ケ月に1回あたりのペースでサンノゼ補習校に通う高校生を対象に、

わくわく土曜日と称して、シリコンバレーで活躍する日本人の方たちに、講演会をして頂いています。

このようなことを開始したいきさつは、補習校の子供たちは、日本人の子供たちもしくは、日本人とのハーフの子供たちで、こちらでは、マイノリティです。この子たちが思春期になり、自分の将来をどうするか?と考えたときに、

”日本人としてアメリカで生きてゆくこと”ということも考えねばなりません。

日本人で、シリコンバレーで働いている人は、お父さんしか知らない。という子供が多く、将来の目標を立てるのが、とても困難になります。

卒業生の中に

「私は、日本人だし、日本人として、ここで働くという選択をする場合、どういう道があるのか、死にたくなるくらい真剣に悩んだ」

と言う子供さんがいて、それが、このワクワク土曜日という講演会を始めたきっかけの一つでもあります。



こちらの高校生は、宿題、部活、ボランティア等々の活動のために平日に12時前に眠れる子供は少なく、土曜日、日曜日が唯一の休憩日ですが、その一日を削って、補習校にきて勉強し、その後に講演会に来るわけですから、出席するだけでもすごくパワーのいる会です。




そんな会にも、今日はたくさんの高校生が出席。(といっても高校2年なんて、9名しかいないんですが)講演者は、齋藤佳子さんというサンフランシスコ49er'sでチアーをされていた方です。

彼女のブログはこちら



とにかく、綺麗。

NFLの選抜のチアーの方ですので、

「綺麗であたりまえじゃん。」

って友達に言われたのですが、外見だけじゃなくて、内面も綺麗。すばらしい方でした。


講演会の後に、参加された御母さんに

「内容がわかりやすくて、よかったですね」

と言ったら

「いえ、佳子さんのお話は、自分がなみなみならない努力された中で出てくるお話なので、その言葉の一つ一つが体の中に入ってきて、染みてゆく感じですね」

とおっしゃってました。まさにその通り。




私は、チアーの世界は、華やかで、NFLのチアーのように頂点を極めちゃうと、もうラクチンな人生があるんだと思っておりましたが、いえいえ、まったくちがって、日々の努力があり、現在の彼女があります。

まるで、小さな小石を少しづつ積み上げて、大きな壁にしてゆくような感じです。



彼女のお話の中で「笑顔とありがとう」の大事さ。「あいさつの大事さ」

そういう話もされましたが、これが、全てご自分でなされてその効力を体験されてからのお話で、一つ一つの言葉に魂が入っている感じで響きます。



帰りに香穂と

「ほんと綺麗だったね。内面も外見も。どうしてあんなに綺麗なんだろうね」と言うと

香穂いわく

「それはね、佳子さんの生き様が、佳子さんから出てきているからだよ。」

と言っておりました。本当にそうです。

周りのことを思いやり、(だって、チアーは応援するのがお仕事です)、信念を持って、目標を一つひとつ達成してゆく彼女の生き方には、脱帽でした。



いい一日をありがとうございました。