自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

感謝することが多い日々

夏休みに入って、私はなぜか、バタバタとしていますが、大変なバタバタではないです。「楽しいバタバタ?」です。

渡は元気にディケアに通い、香穂は大学の授業がほぼ終盤にさしかかってきました。

渡が夏で元気なこともあり、(秋からは、またぜんそく発作に悩まされる日々でしょう)最近は、私自身に、周りをみる余裕がでてきました。同じ自閉症児を育てるお母さんと、ゆっくり話すことも増えたのですが、自閉症児を育てていて、思うのは、

「感謝することが多くなった。」

ということです。個人的には、朝、まぶしいお日様があがって、じめじめせず、からっとしていると、渡はぜんそくが出にくいわけで、そうなると、

「あぁ。ありがたいな。今日も一日渡は元気だな。感謝だわぁ。」

と思います。

”まぶしいお日様があがる”

ただこれだけでもこんなに感謝があるのですから、たぶん、ブログで感謝をあげてゆけば、書き終えるのに、何年もかかってしまうでしょう。

昔は、子供がいなくて、お日様があがっても

「あぁ、会社行かなきゃ。嫌だな」

という事に結びついていた時期もあったのですが、お日様があがる。ただそれだけでも感謝できる気持ちになれるのは、やはり、渡を授かったからでしょう。


自閉症を育てていると

「大変ですね」とよく言われます。たしかに

「大変」ですが、決して一人では乗り越えられない大変さだったので、たくさんの方たちが、支えてくださいました。

見ず知らずの人でも、渡が逃げた時に、

「すみません。捕まえてください」

と絶叫したら、つかまえてくれた若い高校生のお兄ちゃんから始まり、毎日のように我が家にセラピーで、通ってくれた人もたちもいました。渡が入院したときに、香穂をみてくれた方々。渡をどうしても挨拶だけは、できる子供にしたくて、我が家にきては、返事を返さない彼に挨拶をしてくれた人たちなんて、数えられません。母一人の手で、挨拶はおしえられません。

渡が夏で落ち着いてくると、考える時間もでてくるので、こういう感謝の気持ちがふつふつとわいて出て、とても幸せな毎日になります。


いつも渡や香穂に関わってくださっているかたがた、本当にありがとうございます。夏は、のんびりと幸せを噛み締めている私です。