自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

ベービーシッター普及キャンペーン

id:michikaifuさんが、ベービーシッター普及キャンペーンを提唱されています。

これ、どんどん勧めましょう。我が家の渡もベビーシッターさんをよくお願いします。私が定期検診に行くときや、お友達のお誕生パーティで、外出するとき、私が髪の毛を切るとき等です。特に私は、渡や、香穂が小さいときから、親の検診や、病院通いに子供を連れて行くのは、とても抵抗を感じます。というのも、病院に来てる人の多くは、具合が悪い人が来てる訳で、そんな中で元気いっぱい、あふれんばかりーのパワー+雄叫び付きの渡をつれてゆくと、病気でしんどい人の真横で渡が騒ぐことになってしまう。病気の時に他人の子供の騒ぎ声を聞くのは、大変辛い。

あと私は、小さいときから、父に

「子供は、病院には、用もないのに、行くな。」

と言われていました。これは、院内感染を恐れたことと、やはり私も小さいときから、体育会系のうるさい、元気な子供だったので、病人の横で騒いでは申し訳ないという父の配慮だと思う。

ヘヤーカットも、とにかく、スタイリストの方は、刃物を使うので、渡が走ったりして、スタイリストの人にぶつかると今、切っていただ居ている方がとても危険になりますので、私は、連れてゆきません。


ベビシッターをお願いするというのは、特に障害のある子供の場合は、とても大事です。というのも、自閉症の場合、お母さんと居るときと、他の人が居るときだったら、態度が違う時が多々あります。そういうのを話さない子供の場合だと、母が居るときと、居ないとき、どう違うのか?がわかるし、見ていただいたときの不都合をIEPでメンバーに伝え、対処してもらうこともできます。

「障害があるので、ベビシッターは無理」

というお母さんの声もよく聞きますが、たしかに、いろいろな心配は、あるかもしれません。けど、意外にベビーシッターの学生さんも

「見たことない」

という不安があるだけで、ポイントを押さえて注意事項を伝えてあげると、とてもいいです。「ぜんぜん大丈夫でした!!」」と言われます。

だって、母親だって、「自閉症のプロフェショナル」でだから、自閉症児を育てているわけではない、ですものね。産んだ後で、そうなっただけで。(笑)


私は、大学生の方や、高校生の方で、渡をしっかり見てくれた方には、

「ボランティア証明」や、「お礼の手紙」

のような物を渡します。

専門の人に頼むととても高い渡のベビーシッターですが、学生にお願いすると、安価でできます。就職や、大学進学を目指す学生さんには、とても役に立つことが多々あります。

例えば就職活動の時に最後の一行に「自閉症の子供をのベビシッターをした」とかくと、面接では盛り上がるそうです。特に理系の人は、レジメ(履歴書)が、専門用語と、難しい経歴ばかり並んでしまうと、人事は、そういう知識はない訳で、会話に困ってしまう訳です。ところが、障害児のお世話をしてましたというのは、誰でも話せる内容だし、

「そういうことを在学中にやる生徒さんは、思いやりがある」

と見てくれるみたいですね。就職活動をしてる学生さんから、

「無理だと思っていたところで面接したんですが、やはり渡ちゃんのベビシッターの話を面接で聞かれて、大変長い時間を使いました。そこから採用通知を頂いた」

と嬉しい知らせを頂きます。

学生さんは、大学入試のエッセイにもかけます。

留学中の方にもボランティアで見ていただきましたが、この人は、日本での就職面接の時に

「外国で障害児の子供さんのお世話をされたんですか?それは、すごいですね。留学帰りの人に面接して、何が印象に残りましたか?と聞くと、自然のすごさ。とか、言われますが、あなたのように自閉症のお子さんのお世話と書いて来た人は初めてです。充実された、留学でしたね。」

と言われて、無事に採用。

もちろん、これだけが理由で通る訳ではないけれど、面接会場で、この話題で盛り上がるのは、多々あることです。

大学生や、高校生で、まずは、自閉症の兄弟の家庭教師のお姉さん、お兄さんに

「ベビーシッターをしてもらえるか?」

と聞くと、以外にO.Kだったりします。お母さんが、英語ができなくても大丈夫。留学生の場合は、日本語で書いてあげて、本人に英語にしてもらい、あとでサインをしてあげればいいですし。

怖がらずに、まずは短時間からお願いし、お礼のお手紙を添えてあげると、いいかもです。

留学生の方の場合は、お金をもらうことを異常なまでに、怖がる人もいるので、そういう人には、和食をたくさん作ってあげて、

「好きに食べていいよ。

持ってかえってもいいからね。」

というと、次の日の昼ご飯代をセーブできるので、喜ばれます。


このブログを読んでいて、

「じゃ、私もベビシッターしてみたいわ」と思う方がいらっしゃいましたら、ご連絡くださいね!