自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

ドラムの練習2回目

渡のドラムの練習2回目です。今日は、失敗です。なにがか?と言うと、渡は、お腹が減ると、とても機嫌が悪い。実は、私もそうなので、遺伝かもしれません。(笑)

私も学生時代に、デートの最中でも、むっとした顔をどこかでしてしまうらしく、

「おなか減ってるの?」

と当てられたことがありました。

渡はそれが顕著にでます。ドラムに集中できない。先生も何度もひきつけようと、がんばったけど無理なので、私は席をはずしました。

私に八つ当たりをするので、香穂と渡と先生の3人でやってもらいました。私がいなくなると、八つ当たりできる人間がいないので、少しはマシになったのですが、やはりいつもの集中力はありません。あきらめて、私もレッスンルームに戻りました。

「じゃ、しょーがないな。無理にやっても、こういうときはダメさ。渡は、犬が好きかな?」

と聞かれて、香穂がすきだと答えると、先生は、2匹のチワワを飼っていて、それを部屋から、出してくださいました。

2匹のうちの一匹は人が好きで、じゃれるのだけど、もう一匹は、人が苦手。部屋からでてきて、先生以外の人がいると、すぐに部屋に隠れてしまうそうです。ところが!なんと渡と私には、とてもなついて、近くに来てペロペロとなめてきました。

先生いわく、

「やっぱ。渡とおかーちゃんには、なんかあるな。ははは。。。」と言われてしまいました。たしかに、渡と私と、香穂は、わりと犬が寄ってくるんです。私は犬以外に、子供も、よく寄ってきます。

犬を触れた渡は、機嫌もなおり、残り3分の1は、いい感じで、練習できました。

集中できると渡自身もうれしいみたいです。

先生からは、

「僕の見た自閉の中では、渡は、一番シビアだけど、やる気と集中力があるので、このまま続けられるだろう。けど、ギターやドラムがなにかの加減で嫌いになったら、すぐに言ってくれ。無理にしたら、子供は伸びないから。そのときにまたいい方法を考えよう。」

とおっしゃってくださいました。すごい!

渡は自分でも機嫌が悪くなったことを悪いと思っているらしく、

「ごめんね。ママ」

と、謝っていました。けど渡の謝罪は、なんか、言葉が一本調子なので、軽く聞こえてしまう・・。