さて、今回の旅行の目的である香穂の英検1級の2次試験です。(けど、やはり主目的は、ディズニーランドでは?という声もあります)
香穂を会場に入れたら、私は、しばらくそこをうろうろ。渡がお手洗いに行きたいとか言うので、待ってました。そうすると前回お話した、責任者の方が通りかかった。前回の受験の時も渡が、ちょろちょろしていたので、覚えていてくださり、立ち話に。こういうところは、渡がいてくれて、人の輪が広がる部分です。
「英検の試験は、ロスでやると、みんな英語に不自由してない人が多いので、みんな受かるんじゃないの?」
と友達から、言われたので、そのまま彼にその質問をしてみました。
そうすると、その方が言うのには、
「LA(ロサンジェルス)会場も日本も合格率にあまり変化はなくて、LA会場での1級合格率は、20%にぎりぎりとどくか、どうか?です。日本でも17%くらいが平均なので、すごく高いとかいうわけでもない。」
ということでした。2次試験は、その合格者の中から、半分くらいの合格率だそうですが、昨年度から、1次試験はグンと難しくなったとのことでした。香穂いわく、現地の高校生の英語力は、必要な試験。だったそうです。
私と渡で2次試験がおわるまで待っておりましたが、渡は、これが苦手。
校舎内は、日本人ばかりだし・・。渡と、わたしで、車にのってドライブし、サイド会場にもどって、香穂がでてくるのをまっていました。
香穂がでてきて、
「どうだった?」と聞くと、
「う~~ん・・・」
という返事。
「受かるかどうかは、相手が決めるので、わからないけど・・・。」
とのことでした、まっ、そりゃそうだ。2次試験は、
日本人1名、ネーティブ1名、タイムキーパー1名の3人の大人がいたそうです。
広い教室に3人で座って話すために自分の声が、エコーして、むちゃくちゃ話しずらくて、いらいらしたそうです。
内容は、
1.自己紹介
2.自分の前にある緑の紙をめくるようにいわれる。
3.その紙には、5つのトピックがかいてあり、その中から、一つ選ぶ。1分時間をくれて、2分話す。
4.トピックについて、自分の意見をのべ、その後ディスカッションと言う感じで質問されたりする。
香穂は、
「私は、渡のおかげで、ついていたかも・・」
と言うのだけど、
「なんで?」と聞くと、
「みんな自己紹介もすぐに終わってしまって、ディスカッションの時間に突入するけど、私は、自己紹介の時に弟がいますが、自閉症です。」といった
そうです。香穂は、選んだトピックは、
”人間の知能は、平等に計れるか?”
というものだったそうです。これは、彼女は、
「無理」
と答えたそうで、なぜなら、渡のような子供や、渡の友達、私の友達などの例をあげたそうです。
たとえば、渡は、好きな電車などは、すごい記憶力だし、一度来たことの場所の記憶力はすごい。それとか、渡の友達で、音楽の天才的な才能のある子供の例をあげたり、香穂の友達のADDの友達で、絵がすごくたけているコ、数学の解析などが異常にできるコなどの話をあげたそうです。けど、たいていの知能テストというのは、数学の学科の表面的なテストなどというもので、やり方もペンと紙のようなやり方なので、こういう人たちの知能を深く掘り下げて、反映されるテストがない。
たとえば、公立学校共通のテスト(STARテスト)などは、こういう能力が見出されることがない。と話したそうだ。
後は、自己紹介の時に自閉の弟がいる、と話したので、この知能の話にからめて、
自閉などについてのディスカッションで、このあたりは、香穂は、お得意。
「渡がいてよかったよ。2次が受かったら、渡のおかげだな。」
と笑ってました。私が、
「もし渡がいなければ、どのトピックにした?」と聞いたら、
「飛行機は、エコノミック.ブーン(経済利益)か、自然を破壊するものか?
というトピックだな。でもね。Boon(利益)なんていう単語、今どき誰も使わないよな・・。古臭い話になりそうじゃない?」
だそうだ。香穂、そんなこと言われても、私は、そんな単語は、しらないよ・・。
合格してるといいね!香穂。
さて、落ちてゆく夕日を見ながら、サンノゼに帰ろう。