自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

1300kmの旅

きのうのディズニーランドでひとつ事件があったんだ!それは、香穂と渡がカリブの海賊に乗ったときのことです。二人して「ママは、外で待っていて。」

というので、これも自立の兆しかな?とおもい、別に危険な乗り物でもないので、外で待っていました。

そしたら、どうも、小さい急流すべりのような場所のトップの部分で、船体を3分の1出したまま、乗り物が止まったそうです。私と香穂は携帯で連絡を取り合っていました。とにかく、渡の背中をさすってあげてと指示しました。

香穂は渡がパニックになるのでは?と思い、必死で、小さい声で一緒に歌える歌を歌ってなだめていたそうです。そしたら、うしろのオジサンが、海賊の乗り物に対して、おどろくような汚い言葉でののしり始めて、香穂は、

「この人、渡よりすごいパニックになってしまっている。まわりの人間を殴るのではないか?」

と不安になってきたそうです。渡は、人は殴らないので、もしこの人がなぐったら、この人、渡よりマナーがなってない。と思ったそうだ。(いえ、すでに渡は、さけんでないのでマナーいいんですが。と思った私)

彼の言動は、ほかの子どもたちの不安をあおったようで、子どもたちが次々に泣き始めたそうです。

「あぁぁぁ。。おじさん、しっかりしてよ。」

と思った香穂。渡は子どもの泣き声が苦手です。渡の心臓をさわると心拍数があがってきているのが、わかったそうで、少し焦ったそうですが、渡自身、ぎゅっと耳をふたして、叫ばないように絶えながら、香穂と小さい声で歌をうたっていたそうです。館内放送は、

「もう少ししたら、動くからね」

という放送だけだったそうです。香穂たちが歌を歌い終えた瞬間に、前にいたおじさんが、みんなにむかっておおきな声で、

「幸せなら手を叩こう」

とうたってくれて、後ろの続く2台の船に乗っている子どもたちも、歌い始めたそうです。おじさん、なかなかエンターティナーだったそうで、手を叩こうと最後まで通すのかな?と思いきや、最後は「足、ならそ」になって、子どもたちは、みんな手をたたきそこねて、手がずれたりして、大笑いしていたそうです。いいなぁ。。こういうの。

やっとエンジニアがきて、電気をつけてくれて、のりもの内をあるいて外に出たそうです。

香穂は、出てきて、私の顔をみるなり、泣きそう顔をして、

「あぁ。怖かった。とにかく後ろのオジサンが怖かった」

といってました。

今度から子どもたちだけで乗せるのは止めよう。とおもった私でした。ごめんね。香穂、渡。

けど、子どもが我慢しているのに、文句を言う大人って・・。困った人だな。

私は今朝3時まで掛かって、洗濯と片付けをしていました。はっ!旅行は楽しいけど、あと片付けが大変だ。今朝は、私が書いた週末のできごとノートをもっていった渡。

いろいろ学校で話していると思う。かえってくるのが楽しみだ!