自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

素で驚かしてみるハロウィーン

ハロウィーン当日です。

香穂がまだ家にいた頃は渡も香穂と一緒にトリック・オア・トリート(Trick or treat)でお菓子を貰いに回っていたのですが。今年は、渡は仮装するとも言わず。

どうも

「僕は高校生だから家に来る子ども達にお菓子を配る」

と納得した模様。

家にいる側も、家の飾り付けや細工、家の人が仮装などをして、お菓子をねだる子どもたちを逆に驚かしてもOK。子どもたちはその驚かされる事をクリアしてお菓子を貰わねばなりません。

渡は、オレンジのかぼちゃをくりぬき、ろうそくを入れ、Jack-o'-lantern(ジャック・オー・ランタン:日本でいう 提灯にちかいかも)を作り、準備万端。

渡、自分は仮装せず、きちんと子どもを迎えてお菓子をあげようと少し緊張気味です。

夕方6時前まだ灯が沈む前に、子どもたちがやって来た!ベルの音とともに、扉をあけた渡は、子どもたちに

Trick or treat”(お菓子くれないと、悪戯しちゃうぞ!)

と言われています。

超緊張。通常の大人たちは、驚いたふりをしたり、子どもたちの衣装などをほめながら 

"Happy Halloween"

と返し、お菓子をあげます。

ところが・・渡。緊張と自閉症の言語の出にくさがかさなり、無言でかたまった顔のまま、お菓子を差し出し、なにも言わず・・。これは怖い。仮装するよりもHalloweenの日に無言でシリアスな顔でお菓子を渡される方が子どもはマジ怖い。

中には、怯えきってしまった子どもが出てきた。

仮装も細工もしないで子どもをビビらす渡。高度な技術です(笑)

「渡ぅ。ちょっとあんた、仮装もなにもしないで、素で子どもを驚かせなさんな。怖いよ。」

と私に注意され・・

「あぁぁ、そうだ、そうだ、happy Halloweenだった!!」と思い出した模様。

次に来た子どもたちにはなんとか笑顔をつくって、

”Happy Halloween!!”

と伝えて、子どもたちは、

"Thank you!”と言って、帰って行きました。ここからは順調に100人くらい来ました。渡もだんだんなれてきて、なんとかハロウィンの夜も無事に終わり。

さて、明日から宿題もでて、日常にもどります。

暖かい日で雨も振らず、いいハロウィンでした!