自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

渡って意外にロマンチスト??

キャンプ場はいつもの温泉付きのところにとまりましたが、高い。値段が上がっていた・・。前から、高かったが・・。渡は、国立公園の障害児パスをもっているので、国立公園に家族でキャンプする場合は、1泊8ドルです。(約800円。普通の半額です)ところが、ここは、これの4倍しました・・。有名になったんだなぁ・・。と感じました。ナメてた私は、予約も取らずにいったのですが、最後の1サイトが残っていて、そこに宿泊させてもらいました。

夜、いったん、寝袋に入ってから、渡が、

「トイレに行きたい。一人でいける。」といいだし、トイレまでは、距離があるので、

ついてゆきました。実は、私も行きたくて・・。一人じゃ怖いし・・。

トイレの前で、

「終わったら、このレンガのベンチに座って待っていてね。渡は、男の子だから、ママのボディガードだから、ママを一人でトイレにおいて、テントに帰ったらいやだよ。怖いから」とお願いしました。(私は渡に対して、そこの・・などの抽象的な指示語はつかわないようにしています。なので、レンガの~とういう表現です)

最近、

「これしなさい」という命令口調だと、渡は自立が見えつつあるので、アメリカ人らしく、男は女に譲るもの。守るもの。という意識をさせたいとおもい、こういうふうにお願いするようにしています。

お願いごとされることは、渡も好きなようで

”Yes”

といったまま、ダンスしながらトイレにいった渡。私もトイレにいって出てきたら、

渡が座って待っていました。私がありがとうとお礼をいうと、

「横に座って。ママ」というので、すわると月をみている渡。

月を指差しながら、

「おぼろ月だ」と英語でいいます。

「はっ~。」と感嘆詞までつけて。

「そうねぇ。。綺麗ねぇ」と私が日本語で答えると、大満足した渡は、

「お星様」と今度は、日本語で、たくさんの星をゆびさして、

「きれいねぇ・・・」といいます。

私も「そうねぇ」というと、ニッコリわらって、

「さっ!テントにかえろ!」

といいながら、テントに向かいました。

渡って意外にロマンチストじゃん・・と思った私。

彼は、本当に自然の楽しみ方を知っています。

香穂に話したら、

「まっ、ナンパの手口としては、使えるかもね」ということでした。