自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

シリコンバレーでの義務教育と大学教育

ここのところ忙しく、週末も仕事や渡の提出書類や準備でもうばたばたとしていますが、我が家に夜遅く家に戻ると「しゃかしゃかしゃか..」という音しか聞こえない。朝もその音がする。なにかというと娘がずっと絵を書いている音。

9時間や10時間くらい描いていて、その合間合間に、家族みんなの洗濯たたんだり、ご飯をしかけたりしてくれているので、非常に助かります。


渡は渡で、山のような大学の宿題をこなしています。今日は早めに終わったので、宿題があまりたくさんすぎてできなかった、公文をやり始めました。

「公文たまってるねー」って言ったら、週末の時間を使って、一気にやり始めた。大学ですでに習ったところもあって、やりやすかったのかも。その数なんと100ページ超え。御本人は、いたって楽しかったらしく、

「お姫様が僕のこと、好きっていうよ。」

とニコニコしている。公文を初めて10年以上。毎日やっている事なので、彼にとってはフツーの事の時間が増えただけなのかも。継続は力なりです。娘も

「あと1年したら私のやってたところは抜くなー。地元の大学に通った強みだな。公文やめないでいいし。」

と笑っておりました。娘は16年公文に通ったので、どの辺りかもわかるらしい。

渡は、高校からの数年の追い上げがすごいなー。最後の最後で底力出すからなぁ。けど、渡、公文って溜めてやる物じゃなくて、毎日コンスタントにやるものなんだよ。

と笑われていた。

公文は母の私のほうが何度もくじけそうになったけど、周りの助けもあって、がんばって連れていってよかったです。

シリコンバレーではキンダーガーデン(幼稚園)から義務教育ですが、幼稚園児でさえ、フルタイムのお父さんより忙しいということがニュースで報道されていました。

シリコンバレーの小学校では、体育と音楽の時間のカットは普通に行われています。これに文句を言う人が少ないのは、体育や音楽はプライベートで自費で、レベルの高いものを教えるので、別に学校でしてくれなくていい。とにかくなにがなんでも勉強してくれる?という感じなのかもしれません。

音楽の授業がないのに、楽譜を読める子が結構いたりします。

アメリカの教育というとノーーンビリという感じがしますが、私の住むしシリコンバレーではそういうことは、あまりありません。

義務教育の子どもを土曜日、日曜日、フルで遊ばせることを3週続けると、落ちこぼれるというくらいです。

私は娘に一度も

「勉強しなさいよ。宿題しなさいよ」

と言った事はありません。渡がいたので、いう暇もなかったし。我が家は渡が大変だったので、娘は休み時間や、数学の時間に宿題を終わらせていた模様。

土曜日は補習校に一日通っていましたし、大量の宿題がでるので、それを空き時間や渡のセラピーの待ち時間、病院の待ち時間(12歳以下は家で一人にできないので、よくついてきていた香穂)で片付けていました。隙間時間の使い方がうまくなるのもこの義務教育の小学校低~中学年の頃でしょう。

なので、母の私は土曜日や日曜のスケジュールは勝手に入れられません。香穂に宿題の予定を聞いてからでないと入れれませんでした。

夏休みも2ヶ月あったのですが、そのうち2週間は補習校の夏期講習で、ここでは1年の3分の1以上をまとめて進めます。普通の学校の1学期分を2週間で叩き込む訳ですから、ハード。

夏休みは、現地校は日本のようなワークブックの宿題はでませんが、課題図書は大量にでます。

多くの子どもさんは夏期のキャンプにいきます。これはテントをはってキャンプをする訳ではなく、サマーキャンプといって、勉強もする訳ですね。朝8時から夕方5時まで。コードを書くこどももいますし、数学のキャンプにでて、1年2年と先まで進む子もいます。英語のキャンプで論文の書き方を教わる子もいます。前年度の学年で解りにくい部分のキャッチアップをするのもこの時期。

これらは、お値段高いところで3000ドル(30万円)/月とかします。子ども2人を抱える家庭の夏の出費ははんぱありません。1万ドル消えた(100万円)とか平気であるようです。いいサマーキャンプは、もう冬場から親達は必死でさがしています。

我が家はそういう思いを余してないので、娘に

あなたって夏は遊んでたんだっけ?

ときくと、

えっーーーー。覚えてないの?私は補習校に2週間いって、それから、課題図書を10冊くらい読破してエッセイかいてたでしょう?補習校の宿題が2週間。それから夏のボランティアと公文が夏の間は3倍の量にしていたので、それをこなす。それから、夏休み空け提出のプロジェクトしてた。旅行は1週間キャンプとかたまに帰国もあったけど、その間も夜は課題図書とか読んでいたじゃん。

まー、補習校の宿題はメモライズとワークブックだからまだ楽だったけどね。

アメリカのは頭使って構成も考えないと行けないし、発表もあるし。物を作ったりもあったし...。なんだか、身体を全身使う感じで、もう労働なんだもん。

あーそうだった、そうだった..。なんだ、かんだですごーーい量の本を読んでいました。小学校低学年の時は毎日20分の本を読む義務があったのですが、これを数ヶ月続けると、もうほおっておいても本を読むようになっておりました。図書館になんどもかよって、渡も大量に借りたがるので、セラピストの人とはなして、渡は1回に3冊までということを教えてもらったこともありました。

香穂は小学校3年生の時にハリポッターは原書で読んで、何度も読みすぎて、本を真二つに切ってしまった事もあった。

こういう下地があるから、渡の大学でも3ヶ月半で600ページ以上の教科書が終わる。けど、渡はそういう大量の本などは読んでいないので、苦戦です。

アメリカの教育ってのびのびしていていいなぁと言われますが、シリコンバレーでは余りそういうことはなく、そんな中でそだった娘は大学院の宿題も苦にならない様子。

むしろ、

大学の時は、嫌いな科目もやらなければいけなかったけど、今は、一般教科から逃れて専門的にできるので、すごくいいかも。楽かも。

といいながら週末の土曜日、日曜日は9時間10時間平気で絵をかきつづけるのでした...。台所のゴミ箱あけても鉛筆の削りかすだらけだし。怖すぎる。

恐るべしアメリカの大学。