自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

シリコンバレーにオフィスを持ちたい方!お知らせです。

実は、オフィス拡大で、オフィスの引越しを考えています。それで、同じオフィスに入ってくれる会社を募集中。部屋を1室使いたい、会議室も必要という会社には、おすすめです。というのは、最近、いいオフィスは、広いスペースが多いのです。私たちが、次に入居しようとしているところは天井が普通のオフィスよりはるかに高く広いというところです。
さらに同じモールには、便利なお店がたくさんあります。会社の2軒隣は接待に使えそうでおしゃれなレストラン。レストランの隣もおしゃれなバー。けどおしゃれなので、飲んでクダをまくようなお客さんはいません。静かなところです。

もっとすごいのは、レストランの反対側のお隣は、ちょっと高級なスーパーが入っていて、会社の帰りに買い物もできるし、お昼のお弁当やサンドイッチもも購入できます。ドラックストアーもありますので、「子供が熱をだした!」と連絡が入っても、すぐに熱冷ましの薬を握りしめて、子供の元へ駆けつけることができます。

決定打は、モール内に大きなフィットネスGymもあり、月々わりと安価で使えます。最後のとどめになりますが、同じモール内に保育園もありますし、スタバも歩いていけるという便利さ。治安もよく、これがモール内?と思うくらい静かで安心して働けます。このオフィススペースに、ご興味のある方は、ぜひぜひお知らせください。

yumigremlinあっと gmail.com 

まで。

ご希望の会社には、デジタルマーケティングのお手伝いもします!

過去を振り返るということ

一生懸命に家事をこなしている自閉症の渡を見ていて思ったこと。
人は

「あの頃はキラキラしていたなぁ。あの頃に戻りたい。」

とか、

「若かった頃を思い出して泣ける。」

とかあると思う。
実は、私は、これがほとんどありません。バブルの頃は凄かったーと思っても、あの頃に戻りたいとも思わないし、笑い話の一つ以外のなにものでもない。

これはたぶん、渡のおかげなんだろうなーと。
渡は赤ちゃんの時は、器官の奇形と重度のアレルギーで、いつ死んでもおかしくないこともありました。緊急病棟は慣れたもの。
そんな渡が1歳半の時に発達障害がわかり、2歳で自閉症の診断を受けた時、私が心に決めたことが
「過去を振り返って、あの頃はよかったなー、可愛かったなー、とか思わない。過去のことを振り返る時間は、私が棺桶に入る前にたくさんあるだろう。とにかく1日に1回、渡に笑ってもらう。未来は、毎日の積み重ねの先にしかないので、随分先のことを不安に思うこともしない。毎日を精一杯生きる。精一杯を積み重ねる。
突然、未来が自分の前にどかんと落ちてくることもないし、過去に戻れることもない。渡が20歳になった時に、辛い社会の風が当たって来ても、20歳までの人生で楽しいことを体験していれば、渡へは、『今はちょっとつらいかもしれない。けど、今までの人生は楽しかったでしょう?それを思い出して少しづつ頑張ろう』と言えるだろう。そんな人生を送ろう」ということでした。


とにかく、毎日を楽しく生きる。1日に1回は必ず笑う!と決めていました。確かに笑わなかった日はほとんどなかったと思う。
なぜこんなことを思ったのか?と思うと、我が家の渡も香穂も我が家に属する生命体として生まれてきたわけで、彼らは日々一生懸命生きているわけで、その命によりそう自分が

「あの頃がよかったなー」

なんて思えない気がしてきたからだと思う。渡はアレルギーが重くなり危篤になっても、何度も必死で生き延びて生還してきたし、そんなに頑張って今を必死で生きている渡が、さらに社会で長く生きのびるということ。それは、たぶん命にかかわるような病気をもっていなかったり、障害がなかった人よりは、苦労があったり不便な思いをするんだろうな....とその頃は思っていました。
そんなにがんばっている命のそばにいる私が.....さらに誰よりも無駄に元気で「トイレの100ワット」とまでいわれた不必要に明るい私が、

「あの頃がよかったなー」

なんていってる時間は、なんだかすごく悲しく感じがしたのかもしれません。いやだなと直感的に思ったのだと思う。

 

今日、お弁当箱を必死で洗っている息子の手元を見ていて、それがぎこちなくて、けど、なんの文句もいわずに、うまくとれない油と格闘している。お皿を洗うという、たががそれだけの作業を覚えて実行に移すだけで何年もかかった渡。
私のように「あー、面倒」「いやだわー」などと、ため息をつくこともなく、帰ってきて、どかっとソファーに座って休むこともなく、外から帰ってきてすぐに汚れた自分の弁当箱の油と戦っていた。なんだか、それがすごく真剣で、うれしそうに見える。


たぶん、他の人が見たら、どうでもいい風景なんだろうな。子供の普通の皿洗い....。ほんと、どうでもいい風景。日常です。けど、私にとっては、なんだかすごい時間だなと思った。やっぱり、私は今度生まれ変わっても、自閉症の子供が生まれてきても元気に育てるだろうし、全く同じく今の子供達が我が家にやってきても、楽しく育てるのだろう。
生きている....。子供が元気に生きている.....。すごいことだわ。

やっぱり命って、一番キラキラしてるなと彼のシャボンだらけの手元をみてて思った。

その渡は、がんばったかいがあり、だんだんと油の取れた光っているお弁当箱になり。それと同じようなキラキラの笑顔で、振り返って私のほうを見て、たった一言。

「ディズニーランドでお姫様に報告する」

結局、そこかい!なんでも自慢なんだな。と思ってあきれたけど、こんなにちいさな家事でもきちんと目標をもってやってるというのは、いいことだと思い込むようにした。

たがが自閉症の渡が弁当箱を洗った.....という、どうでもいいようなことのお話でした。

 

自閉症の弟がいるということ

最近、読んだサイトで、感動したもの。

岸田奈美さんの記事(下のタイトルをクリックすると、記事が読めます)

会社を休職中の私は、ダウン症の弟との旅に出て、救われた

 

読んですぐに香穂にリンクを送った。送りながら涙が出た。たぶん、香穂も奈美さんと同じ気持ちなんじゃないかな。と思った。香穂は普通に弟で自閉症の渡とガチで喧嘩してきれてるし、仲良しな時はすごく仲良し。どこにでもいる姉と弟。けど、親がみててもすごいと思うのは、絆と思いやりだと思うな。

理系の人に対する返事

本日は仕事で遠出でございました。なかなか大変なので、楽しい遠出にしようとスヌーピーのカバンに煎餅🍘や飴玉、途中のカフェで🍰休憩を取れるように、カフェのクーポン券も入れました。

カリフォルニアは自然火災も発生しているのでも、マスクもしっかり入れました。会社を出る瞬間にカバンに気がついたリーダーから

「そのカバンには何が入っているのですか?」

と言う素朴な疑問を投げ掛けられた。まぁ、リーダーは本当に、見たまま、「なんだろう?」と思っただけなんだろうけど。だけど、万が一、浮かれている....と思われても嫌なので、きっぱりと
「生きていく知恵」

と答えました。

なんなのだろう?この暑さと渡の悩み事

水曜日のカリフォルニア州サンノゼ市の夕方5時10分の気温です。

ないわー。夕方の5時こしてこの気温。日中はもちろん、もっと高かった。

渡は言語療法の日で、車で連れてきました。車の中で真剣な顔で私に

「ママ...」

と言うので、疲れたのか?気分が悪いのか?と心配したら、すごくシリアスな顔で真剣に、

「夏は、いつ終わるの?」

と聞かれて、吹いた。

私も知りたい、、。

わかる人にしかわからないけど...開発リーダーそっくりなサンタ

わかる人にしかわかりませんが、開発リーダーそっくりなサンタを見つけた!

どこか浮世離れしてるのだけど、正直そうで、だけどなんだか魔法まで使えそうな感じのこのサンタ。意地悪のかけらもない。顔も雰囲気も似てるわー。ウケた。

正しいビール🍺のサイズは正義

今日は苦手なことを頑張った渡の願いを聞き入れて、大好きなハンバーガー屋さんへ。

私はここの生ビールが好きなので、いただきます。このサイズです。渡のリクエストで、写真に星入り。

正しいビールの🍺サイズは正義。22オンス(650ml) です。日本だと、ここから日本酒に移るけど、この店はハンバーガー🍔専門店なので、もちろん日本酒はありません。ということで、このへんで堪忍しといたる!息子は一滴も飲めないので、もちろん母の私がいただきます。

美味しかった!

遅ればせながらのみかんの摘果。

 昨年度は忙しいと言いながら、サボりまくったために、小さいみかんしかならなかった我が家の庭。今年もそうなりそうだったので、遅いですが、みかんの摘果を開始。

小さいものをどんどん落としました。まだ3分の1もおわってませんが、取れたみかんは13kg

これをポン酢にするのですが、摘果が遅かったので、あまいポン酢ができそうで、ちょっと及び腰な私。頑張ります!

他に青いみかんの使い道をご存知の方がいたら、教えてくださいませ。

相変わらず器用な開発リーダーの話

理系の人はとにかく、好きなものには凝る。凝りまくるというか...。うちの開発リーダーも完全理系ですが、好きな物や興味を持つ物には凝ります。

今、凝っているのがこれ。

ワインボトル切りです。

とにかくよくワイン会が行われるリーダーの家では、おどろくようなおいしいワインや珍しいワインも開けられたりします。この上の写真の右側のEast Benchは、オバマ大統領のホワウトハウスの最後の晩餐で使われたワインで、そんなのとかもあったりします。さらに、みなさん飲むので空き瓶が大量にでてくるわけで、それを切って、再利用を考えたようです。

けど、リーダーの家は、多くの人が集まって、たくさんのワインがあくわけですから、全てを自分の家で、再利用は不可能です。うちの会社や私の家でも頂きましたが、まだまだ余っているそうで、サンノゼのミツワかうちの会社まで取りに来てくださる方には、おすそわけしたいそうです。どうぞご希望の方は、私にご連絡ください!

 

で、もちろんのこと、このワイナリーのビンは何度の角度でいれるとキレやすいとか、厚みが違うびんとか、でてきて、いろいろ論じておりました...。いやー、聞かんわ。それ...。

おばあちゃんのはんてんを亡くなった後も一緒に作れた話。

私の祖母は、90歳を超えて亡くなりました。貧しい農家で育ち、農家に嫁いで苦労しながら生活した人です。死ぬ前まで畑で働き、「サボる」という言葉は自身の辞書にはなく、介護施設にはいってからも、看護師さんたちへはんてんを全て手作りでつくって亡くなりました。

私にもたくさんのはんてん(半纏)を作ってくれました。綿を打ち、作ります。

 

先日実家にもどったら、タンスの奥に半纏らしきものを発見。父に聞くと

「あぁ、どうしてあるんだろうね?そういえば、途中で作れなかったのがあるとかいっていた気が?」

みたいに話しておりました。

よく見ると、確かに襟がない。

祖母の半纏は、このように黒いえりがあります。

汚れたら、この襟をつけかえることができるからですね。祖母のはんてんは丈が長く、綿がいいので、暖い。なので使わないで置いておくとか、ありえないなーと思いアメリカに持って帰ってきました。

本日時間があいたので、黒い襟をつけました。

つけ終わったら、思わず、

「おばあちゃん、襟ついたわ。出来上がった」と呟いてしまった。

10年以上の時を経ておばあちゃんと共同で、作成したはんてんです。嬉しいわー。

我が家の子供たちもこのはんてんは、大好き。

なんと一番のヘビーユーザーは渡ですが、祖母は、まさかアメリカで生まれ育ったひ孫がはんてんを好んで着るとは思っていなくて、私の分だと思ってつくっていたので、全てお花柄。けど、渡はそんなこと御構い無しに寒くなると家に帰ってきて、まず半纏をきます。このビデオにも半纏姿で出ています。


Humans of San Jose: Wataru Kubo (Japanese Subtitles)

2分24秒の時にでてきているのですが「半纏を着てる!」と、私は随分あわてましたが、このショート映画は、全米の映画フェスにでた事から、まぁ、おばちゃんもそれはそれで嬉しいかな....と思って前向きに考えることにしました。