自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

感動して涙ぐんでしまったわたし...

本日、感動し、涙したたこと。会社のあるモールの中に、Jake's

www.jakessouthbay.com

というピザ屋さんがあるのだけど、ここのピザは、なかなかいける。開発リーダいわく、
「冷めても美味しいピザは本物」で、「ピザは、生物(なまもの)」なので、このピザ屋があるモールに会社を引っ越したことも、わたしが会社を選ぶ時の要因の一つ。夜の21時には全てのレストランが閉まってしまうのが治安の良い場所の条件でもある気がするわたし。そんな街で、治安が良く女性一人でも深夜に行けるお店がこのJake's 
こういうお店は、貴重。さらに、割と遅くまでやってくれているのも、真夜中に食いっぱぐれないということでは、残業になってしまった時や、日本と連絡をとって、遅くなった時は、とても大事です。
 
そのお店に、今日は、息子を連れていったのだけど、たまーに、みかける人だけど、いつもはみないウェイトレスさんがいた。で、彼女が、わたしにむかって、渡のことを聞いてきた。
「しまった!渡はここでも。昼間にデイケアのプログラムで訪問して、やらかしてるんだー」と真っ青になったわたし。彼女いわく、
 「彼の本名はなに?」と突然聞かれて、
「えっ???訴えられるのかなぁ?警察に通報されるのかなぁ....?」って思ったんだけど、名乗らないわけにはいかないので、とりあえず、
「渡なんだけど、ニックネームは。ワタだよ。」と説明。わたしはさらに正直に、「渡っていう名前は、発音難しいし、渡自身も上手に言えないからね。Wataなんだ。」というと
「あー!!じゃ、わたしの発音はあってたんだ!!」となり、
「えっ?なんだ?なんだぁ?」とおもったわたし。ほぼ
「首は綺麗に洗ってきました。後は切り落としてください」くらいの気持ちで、いまから、クレームはいくらでも聞きます!!の体制なわたし。
そしたら彼女が自分の話をしてくれて、彼女自身が、小さい子供をそだてているので、割と昼間のシフトが多いらしく、渡とその友達の子たちが大学に通っている時によくここで、集まっていたことを話してくれた。彼女は、その時のサーバーだったらしい。
渡の友達の名前をどんどんあげて、「最近、昼間に来ないから、みんなどうしたのかな?と思って心配していた。みんな元気?」とのこと。で、渡をみるなり
「ハグしていい?」と言われた...。いやー、ないやろう..... 。自閉症どうしで、友達と一緒に食べに行って、さまざまな一般の人が「??」と思う行動をしてしまい、お出入り禁止になることがあっても、歓迎されてハグされることはない。彼女はすぐに
「渡はさー、話すのが苦手じゃない?なので、テキストでは話せるの?」と聞いてくるので「テキストはうてるよー」といったら、
「じゃ、わたしの携帯の電話番号を渡に言っても良い?わたしも小さい子供がいるので、いろいろなところで、行けなくなったところとかあるんだよね。渡には、うちのピザ屋さんに、心から楽しんできてもらいたいしさー」
すげー!!神かよ....。と思うわたし。わたしでさえ、渡がわたしの携帯番号を知っているので、所構わず、メッセを送ってくるのが迷惑な今日この頃。彼女にそのことを話すと
「あぁ、そんなこと、知ってるわよー!!べつにメッセを何回送ってもいいじゃない?彼がメッセをおくりたいのだからさー」いやー、神だわ....。凄すぎる....わたしでも渡のメッセ攻撃に辟易してブロックしていいかな?と思うのに。ということで、とりあえず、わたしが彼女の電話番号を教えてもらって、わたしからメッセを打つことにした。いやー障害児に自分の電話番号を教えて、メッセを打ってもいいよって言う人が、この世界にどれくらいいるんだろう。、やっぱ神だわー。
ここのSaratoga店でございます