自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

一度お客さんたちが離れたお店は、大変だ...

わたしが20年以上、通っていた地ビールのお店。ここで作っています。ビールがおいしくて、料理もそこそこにおいしかった。開発リーダーはここのハンバーガーが一番美味しいと言っていた。いつも夕方6時を越してしまうと入店するに1時間半とか平気でかかっていました。

ところがっ!!!パンデミックになり、ロックダウンがおわったので、行ってみたら、ビールも全然違うものになっていて、ハンバーガーも悲しくなるくらいダメダメ。値段も驚くくらい上がった...。どうなるんだ?この店と思っておりました。いつもの常連さんが、一人もいない....

もうビールのダメさ加減が、「今日、たまたまダメ」だったではなくて、作り手が変わったことは確か。どうやってここまで違うものを作ったんだ??という感じです。

それで、がっくりきて一年近く行っていませんでした。

 

けど、渡は私といつもこのお店にきていて、従業員の方達もみんな「自閉症の渡」を知ってくれていました。みんな優しくて、友達みたいに接してくれていたので、あの頃の思い出がどうしても忘れられない。彼は、今日は1日くるくると働き、むちゃくちゃ頑張って仕事をしたので、夕飯のお店を選ぶ権利が渡に与えられたわけです。

なので、行ってみたいというので、わたしも「もしかして、またビールの作り手がもどってきたかも。」と思い、確認かたがた出かけてみました。

夜6時半ごろ到着。以前だったら、この時間にいくと入店は8時になるところです。

ところがすっと入れて店内ガラガラ。

もういつもバーでくだをまいていた人たちは、一人もおらず...。酔っ払いが一人もいないビールやって....。一度お客がはなれてしまったら、潮がひくより早くいなくなって、もう二度と帰ってこないのかもと思いました。こんな感じです。

 

以前好きで、頼んでいたビールをまた頼んでみる。息子も同じメニュー。

ビールの味は、前の頃のに近くなってきていました。けど、まだまだ遠い感じです。

料理は、やはり素材がいいものが入らないみたいで、前ほどじゃない。けど、久しぶりに来れた渡はご機嫌でございました。

お店の人も前の人がまだいて、渡にすごく優しい。料理はイマイチなものの、彼は嬉しかった模様。

こうやってパンデミックで、私たちは多くのものを失ったんだろうな。

お店って、一度お客さんが離れたら、取り戻すのは大変だなー。