自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

急なスケジュール変更に対応することを覚える自閉症の渡

渡の急なスケジュール変更への対応の練習を兼ねて、スケジュールが変わった時に対応することなどをぼちぼちと体験させ始めています。ここは、「なんでもありのカリフォルニア」ですから、普通にしていても常にいろいろな変更があるのですが、それでも嬉しい変更は、とても少ないので。

なので、びっくりするようなスケジュール変更は、自閉症の渡にとって「変更が怖いこと。」にさらに拍車をかけるので、楽しい変更、嬉しい変更というのをちりばめながら、やっています。

今日は、午前中がボランティアで、午後から仕事だったのですが、午後の仕事開始がいろいろあり、2時間遅れのスケジュール変更に。2時間空白になったので、予定が変更というわけです。こういう時は、悪い方に変更するのではなくて、いい方に変更してあげようと思う私。

渡の仕事前のスケジュールの後は、電車で飢餓撲滅のボランティア先から帰ってくること。降車する電車の駅から10分ほどのところに彼の大好きなレストランがあります。

「おぉぉ。そこで待ち合わせにして、ママとお昼というのはどうか?」と思う私。

帰りの電車に乗ったことを見計らって早速、事情をテキストのメッセーで渡の携帯に送付。空白の時間ができることを認識してもらいました。

1.仕事の開始が2時間遅れること

2.お昼は家ではなくて、母と食べることを提案。

3.そのためには、電車の駅をおり、自分一人で歩いてレストランまで来れるか?

さっと流れはこんな感じ。駅からレストランは、一度も歩いたことがないので、車で乗った時に走った自分の記憶を辿るしかありません。

メッセージを送付するとすぐに返事が帰ってきた。できるかどうか?を聞いて見たら、

「できる!!」という返事。おぉぉ、たのもしい。では、やってもらいましょう!!

そろそろ駅につくなという数分前。突然、渡から電話がかかってきた。でた!チキン(弱虫)な渡の及び腰か?と思ったら違って、

いつも降りる駅じゃなくて、一つ手前の駅で降りて、歩いてレストランまで向かう。

という渡。いやーそれは間違い。いつもの駅から歩けるよ!と思い、

いつもの駅で降りなさい。

と指示。納得した模様。

けど、突然降りたこともない一つ手前の駅の名前をわざわざ苦手な電話で連絡してくるので、なんかおかしいと思って、私がGoogleで検索してみると、なんと!たしかに、一つ前の駅で降りて歩いた方が、3分早くレストランに到着します。たぶん、Googleで自ら検索した模様。

私は、Find my iPhoneで、駅から降りてくる息子を自分の携帯でみていたけど、工場が多いこの通り。心配で、母は途中まで迎えに行ってしまった。遠くから見ていると、押しボタンの信号を押してしっかりと正しく横断歩道を渡り、歩道を歩いています。

これは見つからないようにレストランで待った方がいいかなーと思い、慌てる母。目ざとくみつける渡。レストランがほぼ見えている距離から一緒に歩いて話しながら向かっている途中、どうして一つ前の駅で降りようとおもったのか?と聞くと。近いからと言っておりました。やはりグーグルマップで検索していた模様です。なかなかやるねぇ..と思って感心しておりました。成長の勢いが学生の頃よりもすごくいい気はします。楽しいお昼で、納得のスケジュール変更になりました。