自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

自閉症の渡のゴール

渡が数に関するお手伝いをしてくれました。ところが、間違いがあった。自分で間違いに気がついたけど、大好きな数字なので、大ショック。

ため息を着きながら、しみじみと小声でつぶやいた。

僕は、プロフェッショナルになりたいんだよ....。

障害をもつ子供の親は、普通を目指すけど、ご本人は、やはり普通の子供と同じでプロフェッショナルを目指している。プロに成れるかどうかは別問題。けど、どんな子供もやはり、一度や二度はなにかのプロになりたいと思うもの。渡は、発達が遅れてる分、今になっていろいろなことを理解して、思い始めたのかも。そうだよね。誰でも夢を持って生きないと辛い事ばかりになっちゃう。

はたと気がついた事は、親と子供は目指すところが違うということ。普通の子供でも、親と自分の進路があわなかったり、今、プロでやってる人でさえ、小さい時に、

「あんたには、無理だよ。プロの道なんて。」

と言われた人は多くいると思う。親と子供のゴールが常にぴったり合うなんていうことは、そんなに多いことじゃないのかもしれない。たとえば、産まれて20歳になるまで私と親は夢がずっと一致してました、というのもそれはそれで怖いものがあるかも。

けど、なんだか、渡がため息まじりに、しみじみ言うと居酒屋でため息ついてるオヤジみたいで、笑えた。