自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

渡が学ぶべき今後の課題

渡はスピーチセラピー(言語療法)と他には、Gymでパーソナルトレーナーに見てもらっております。スピーチセラピストの方とパーソナルトレーナーの先生は、会ったことはないのですが、引率でお姉ちゃんが各場所に連れて行くので、スピーチで起こったことや話したことなどをパーソナルトレーナーの方に伝えてくれます。逆にGYMでパーソナルトレーナーの方に言われたことなどもスピーチセラピストに伝えてくれます。お話ができない渡の伝達係です。

ここ最近のスピーチでの課題は、「共感すること」

というのが出ました。渡は共感するというのがわかりにくく、可哀想とか言ってもそれがどの感情なのか?が、わかりにくいです。

なので、スピーチセラピストの方が課題を出してくださいました。

その共感について散々スピーチで話して、次の日にパーソナルトレーナーの方とのセッションの時に、お姉ちゃんが

「今回のゴールは共感だから。これから時間かけて教えて行くそうだ」と話したら、トレーナーの方が、

「分かった!情報ありがとう」

と言ってくださいました。

それですぐにトレーナーの方が、

「僕は悲しくて泣く」と言ったら

「先生は泣かない!絶対に泣かない」と言い張り、共感にならず...。

トレーナーの方も

「いやー僕だって悲しい時は泣くよ」と言ったのですが、渡は、

「泣かない。先生は、僕の前では泣かない」と言い張りました。

確かに...。

それでトレーニングのセッションになったのですが、ずっとそのことを考えていたトレーナーの方が、渡に話しかけたそうです。

「ねぇねぇ、渡。シンデレラが泣いてたらどうするの?」

すごい質問だ!!渡がディズニーのお姫様たちが大好きだということを知っての質問。このトレーナーさん。天才。すると渡がすごく悲しそうな顔をして、

「" Are you all right?"(大丈夫?)って聞く。」

と言ったそうだ。

「ほらぁ!渡。すごいぞ!」と褒めてもらって大満足。

「分かってるね!」と言いながら「これをどんどん他の人たちにも共感できるように話していこうかね」と言ってくださいっておりました。いつも渡が新しいトレーニングが無理だというと、

「お姫様はできる人が好きだ」と課題をくれてモチベーションをあげてくださいます。

すごい。チーム渡。凄すぎる...。