自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

自閉症児の大学数学のテスト勉強

渡が月曜日に数学の大きなテストがあるらしく、日曜日はカリカリとテスト勉強をしていました。だんだん難しくなってくる数学。使う方定式も複数あり、明日テストだというのに間違う渡。いつもだったら、ここで、

「きーーっ。」

となるところですが、最近、数学で解らない事があっても、怒ったりくやしがったりする事がぐんと減りました。

急激に難しくなってきて習う事も多いので、いちいち怒ってたら、前に進まないし、それよりも早くどうやって解くのか知りたい。という本来の勉強の目的の方に注目されていることもあるようです。

けど、わからない部分はやっぱり開発リーダーに聞くしかない渡。我が家では、もう誰も教えられなくなって来ています。

香穂は理解していても、解く速度が渡には叶わない。私は理解していてもボンミスをする。

解く速度はマッハのように早く(どうも見ただけで、こんな感じの答えになるな、というのは、わかるようだ)間違えないのは、やはり開発リーダー。

教えてもらっているところを横から見てました。一部、間違っている部分。どうも渡は、使う方程式が間違っている感じ。

開発リーダーがすぐにそれを見抜きました。けど、ここはリーダーは、「間違っている。」とは言わない。全面否定は、自閉症の渡には、プチンと来てしまうと理解しているようです。なので、

渡君、ここは、こちらのマジックは使わない。ここで使うマジックはこれで、このマジックの名前は○○方程式といい...。

と説明している。すごい間違ってるとは言わずに、マジック。そりゃー嬉しい渡。メアリーポピンズが大好きな渡ですので、マジックといわれたら、いくらだってやります。

ちょっとした小さなひと手間なんですが、

「間違ってるよ。もう!前もやったよ!何度言ったら解るの!」

などと言わずに、マジックなどという言葉を使えば、すごくスムーズにできる、渡。

ほんのワンステップです。このちょっとしたひと手間をかけれずに、挫折しちゃう子って結構いるんじゃないかなーと思った今日の勉強会。私もこういう風におしえてもらえれば、もっとチャレンジしたかも(笑)

明日のテスト、がんばってね!!