自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

本場ブロードウェイの舞台裏を体験した香穂

Billy Elliotというミュージカルを見てきました。日本語だとリトルダンサーという劇です。あらすじはこちら。

これはブローウェイからサンフランシスコに来たものです。たまたま友達がこの舞台芸術のディレクターを知っていて、その紹介もあり香穂が見学を申し込んでみました。自己紹介して無事に見学が認められた娘。劇が始まる1時間半前に会おうということになり。

緊張しまくる私。

「えっー本当にブロドウェイの人に会っちゃうの?ええ?いいの?そんな格好で?えぇ?手みやげは?えぇ?手ぶら?ありえん・・。また、なんであんた、今日はコンタクトにしなかったの!眼鏡のほうが見えにくいじゃない?あぁ・・。眼鏡を頭にかけちゃって、そりゃ、あんたババァくさいよ。老眼鏡みたいじゃん。」

と心の中では、娘に言いたい事がトラックに2台分くらいある私。さらに、心配は尽きない。待ち合わせの時間の15分前には、私のほうが心臓が口から出そうなくらい緊張しました。けど、私が緊張してしまっては、香穂に悪影響です。1時間半前にSFに到着してるので、私はなにもなかったかのように、レストランに入り軽くワインなどのみ、リラックスしてるふうにみせかけた。

待ち合わせの時間がきて、彼女は舞台裏へと消えて行った・・。

1時間15分がすぎたところで娘からテキストが来た。彼女は、スタッフの座席に座っています。

「すごーーく面白かった。」

とメッセージを送って来た。私は後部座席で劇のシートを購入していたので、後ろにおりました。

本物のブロードウェイの人に会うまでは、

「俳優・女優の人たちは、タカビーなんだよ。」

と言っていましたが、実際に俳優女優さんにあうと、そんな人は一人もおらず、みんなすごくやさしかったそう。

手みやげをもたなく謝罪する香穂にも

「それは、よかった。見ての通り、置く場所ないし、面倒なんだよね」と笑い飛ばしてくれたそう。なんてやさしいんだろう。

香穂いわく、舞台芸術はみんなで作るものなので、気配りができないと駄目だそうです。娘はまだまだ学ぶ事が一杯ある。

今回の劇は子役が多くでるので、子どもたちも香穂を大歓迎してくれたそう。俳優・女優はタカビーという都市伝説も見事に打ち消されたようです。本当にみんな優しかった!!ということです。

子役の人たちの生活を聞いてきました。1時間タップダンスの練習。1時間バレエの練習。1時間は、声楽。これが終われば劇の練習。3時間以上は先生がきて、学校の勉強をするそう。(この勉強はアメリカのエデュケーション法にそった物でおこなわれるそうです。凄すぎる。日本の子役が舞台のために教育がきちんとうけれないというのとは、大違い)12時間は完全にスケジュールがびっちりだそうです。

舞台芸術の極意をほんのすこし知り、ブロードウェイの舞台のサイズや、大学での勉強などなどを聞いてあっという間に時間は終わったそうです。劇が始まる前に香穂と話したら、興奮してほっぺが赤かった。いい体験ができたねー。よかったねー。

劇のほうは、笑いあり涙あり。特に親子の愛情の部分では会場のあちこちで何度も嗚咽が聞こえました。特に男性陣の嗚咽がすごかった。素晴らしい劇でした。

日本でも早く上演されればなーと思います。いい経験をさせてもらった香穂でした。

ありがたい限りです。