自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

お金の価値は気持ちで変わる

最近読んだ本をメモ代わりにあげておきます。

経済は感情で動く : はじめての行動経済学

経済は感情で動く : はじめての行動経済学

これは、物の価値などはその時の感情によって代わり、人がお金を使うというのは、感情で動くというものです。たとえば、人は以前から目をつけていた携帯が、9,000円なので、買いに行くとする。買おうとした瞬間に友達が

「あっちの店にいったら、8,000円だったよ」というと多くの人が移動する。

ところが、199,000円のテレビを買おうと思い、レジで買う瞬間に友達が

あっちの店だと198,000円だったよ。」

と言われるとあっちの店に行く人が少ない。

と言う話です。

私がこの物の価値というのは、状況や気持ちで変わると知ったのは、昔、私が大学1年の頃です。(なんかいにしえの昔の話ですね。といわれそう。それはどうぞ、ぐっとこらえてくださいませ)

元彼氏と真冬の寒い日に部屋に居た時のこと。しんしんと雪が降り積もり、くだらない話を延々としておりました。元カレは、タバコを吸う人でしたが、くだらない話をしているうちに、タバコが底をついた。彼は、外に買いに行きたいと言っていたが、雪が降り積もる外にでるのは、つらいなーという感じだった。私だったら、絶対に外に行かない。ふと、私はお土産にタバコを一箱購入して持っていた事をすっかり忘れていた。当時220円程度だったと思う。私はちょっといたずら心が働き、冗談で、

「あのさ。私、タバコもってるんだけど、1000円で売ってあげるよ。」

と言ったら、すぐに財布から1000円だした。私はそのときにすごーくびっくりしました。だって5倍近いよ。5倍。私だったら絶対に買わない。タバコは常習性がある事もあるのでしょう。その時に、

「もしかしたら、価格っていうのは世間にはあるものの、実は気持ちで違うんじゃないか?」

と初めて気がついた。

そこからいろいろ考え始めると、そういえば、価格っていうのは心理で違うな。と気がついたのが、私が営業というものを考えるようになったきっかけのように思います。

それから学生のバイトで、宣伝販売のようなことをやったりしてお客さんっていうのは、同じ物でも気持ちがいい方で買いたい。ということを学んだりもしました。

この本は、なぜ?どしてだろう?と考えてしまう高校生(経済の本というより人の心の本なので)の子が読むと無駄遣いもしなくなるし、お金の大事さや、人の気持ちの大事さを考えるようになるかと。

お勧めの一冊です。