自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

IEPはフルタイムジョブだ。

~お知らせ~

自閉症の息子ができた靴ひものくくりかたのyoutubeがあがっています。


~ブログです~

IEPの書類をまとめていました。

思ったことは

「IEPはフルタイムジョブだ」

ということです。さらに困ることは、IEPの書類で使われる短縮文字はたくさんあります。たとえば、(ABA=Applied Behavioral Analysis:応用行動分析)というようなものだけでも120単語はあり、おぼえるか、カンペを横においてないと話についていけません。覚えられるか?とおもったけど、親はすごいもんで、話してるうちになんだか、わかってくるようになります。


我が家のIEPは携わる人には、何度も念を押してお願いしていることがります。

1.IEPの7日前には、書類の下書きを出すこと

2.ゴールは法律通りに計れるゴールであること

3.筆記体は使用禁止

4.どこの誰が読んでもわかるゴールであること

この4つはなにがあっても守ってもらいます。

ところが、まず、7日前に書類を出してこない専門家がいます。つぎに、そういう人は、締め切りを超してから、筆記体でだしてきます。実は、アメリカ人の場合、筆記体が綺麗な人は少ない。小さいときから、学校等で、そういう筆記体に慣れている人は読めるとは思うのですが。

筆記体で出して来た人には、すぐに書類をつっかえして、タイプ打ちをしてもらいます。こういう人に限って、今度は、ごちゃごちゃとこねくり回して書いた文章になっていて、ゴールが明確じゃなかったりします。計れるゴールではない訳です。

このように、4つのお約束の全てを守らない人もいます。お約束が守れない人には、別の日にIEPを再度行わねばならない訳で、 チーム全員に迷惑が掛かる訳です。


こういう人は、下打ち合わせもできないので、IEPでは、ほかのメンバーからのターゲットになってしまい、他の専門家からも攻められるようになってしまいます。7日前にタイプうちで出してくれれば、私もどうにかできたものを・・と思うのですが、いかせん、ご本人が選んだ道ですので、しかたありません。


ゴールを書けないセラピストもいて、そういう人は、英語が第二言語で、専門家でもない私が書き方を教えないといけないこともかつてはありました。全ての人が、プロフェッショナルで完璧というのは、なかなかありません。なんでセラピストやってるの?と思うような人も過去にはいました。この人たちにどうやって働いてもらうか?も親の出方が影響する場合もあります。

今年は、IEPの書類だけで50ページ。

綺麗にまとめて、減らしたものの、それでもまだ40ページあります。

ここにトランジション(移行期)のゴールやレポートが入れば、もう辞書並みになってしまいます。

「IEPはフルタイムジョブ。寝るのもままならない。」

と言ったお母さんがいましたが、まさにその通り。IEPの準備のために、有給休暇をとるお母さんもいらっしゃいます。私もここ数日は目の下にクマをつくりながらぎりぎりに出された書類を読んだのでした・・。

何でも言えるいいシステムですが、年齢がいくにつれ、社会デビューもあるので、話し合わないといけないことも多く、親の負担も増える気がします。チームメンバーも1年ごとに変わるわけですし、ひどい場合は、セラピストは数ヶ月で引き抜き等にあってやめる場合もあるので、メンバーが固まらない時もあります。

とりあえず一段落しましたが、今回もスローペースの専門家が入ってるために、再度話し合わないといけない部分もでてきましたが、やっと終了の私は、長湯に入り、本を読みたっぷり寝たいと思う今日でした。