香穂を大学に送り届けるために、先日香穂の大学があるMalibuに向いました。その旅行のことをまとめてアップします。
マリブはサンタモニカから、車で20分くらいのところです。ロサンジェルス空港からは、30分です。大学に行く前に、再度、Disneylandに向いました。香穂がWorld of ColorとFantasmicの2つをもう一度、見ておきたいということだったからです。舞台芸術専攻の香穂としては、ここは押さえておきたい所です。
LAに向う前に、授業料等を自分の口座に振り込むために、銀行に立ち寄りました。
銀行の人に
「どこの大学?」と聞かれて、
「Pepperdine」
と答えたら
「あらー。いい場所にあるわね。勉強はハードでしょうあの学校。しっかりお金入れておかないとね。」
と言われておリました。
「専攻は?」と聞かれて、
「舞台芸術」
と答えると銀行の人、ぎょっとした目で、
「そりゃ、あんた、よく入れたわね。」
と言われる始末。たしかに、競争率が高い学部ではありますが、それ以上に
芸術関係やってるわりには、おしゃれじゃない香穂ですので、驚いたというのが本音でしょう。
さて、運転すること6時間半。無事にランドに到着。すぐに夜は、DLでうろうろし、次の日の朝一番にカリフォルニアアドベンチャーに行き、World of colorのファーストパスをゲット。朝早く行ったのに、10時のショーしかチケットは手に入らず。
次は、渡の目的につき合います。渡のディズニーランドの目的はお姫様のナンパ。入ってすぐにアリスを見つけました。けど、なかなか恥ずかしくて、近寄れない。距離を開けて座っています。
渡は離れたところに座り、じわりじわりと1cmづつアリスに近寄っています。
どうも、すーっと行くほどの勇気はないらしい。
じりじりと近寄ったものの、音楽が終わり、アリスはたちあがって、移動。
渡、玉砕です。
懲りた様子もなく、ふらふらしていると、今度は、リトルマーメイド(人魚姫)のお姫様「アリエル」がいました。ところが渡はアリエルはあまり好きじゃない。どうも足が人魚なのが気にいらないようです。ところが目の前にいるアリエルは人間になってお姫様の姿のアリエルです。
アリエルは誰にも気がつかれないような、お城の横の木々が茂っている場所に、たった一人で立っています。ここは、やっぱり渡は逃す訳にはいかない。とりあえず近寄ります。
するとアリエルがにっこり笑って、
"Where do you come from ?"
と渡に話しかけました。
キタっー!!!
渡、超緊張。さらに、渡は5W1Hの質問(いつ、どこで、なぜ、どのように?等)が苦手。
「どこから来たの?」を「どこへきたの?」
と介した渡は、自信なさげに
「ディズにーランド」
と答えてしまった。
あちゃー。そりゃ、サンノゼが正しい答えなんですが・・。
アリエル、ピンチ!会話が通じない。と私は思ったけど、まったく動じないアリエル。
「えっー。あなたもディズニーランドなの?私もなのよー。」
と言われたところで、渡は、気がついた。
<あぁ・・僕がどこから来たのか?と聞いたのね。>と。
困る渡。けど、暇だったアリエルは、懲りずに渡に質問を投げかけます。
「どこに住んでるの?」
渡、ますます窮するのですが、しばらくして、ニタッと笑った。(←こういう時はたいがい、渡が冗談を思いついた時です。)渡のアリエルへの回答は、
「お城」
「えっー!」
アリエル、さらにもりあがり。渡の肩に手をおいた。
「あのお城ね?私もあそこに住んでるのよ!」
ここでぱらぱらと、お客さんが渡とアリエルに気がつき、会話を聞いていたので、みんな爆笑。
そっか、渡とアリエルは同棲していたのね・・・。
そんなはずないだろっ!
さらに盛り上がるアリエルは、「いくつなの?」と聞きます。
渡は
「16歳」
と答えると
「こんな紳士に私は守られるのね。嬉しいわ。」
なんて言ってしまったアリエル。それって逆ナンパでは??渡の緊張は絶頂に達しました。アリエルが、渡の肩に手をおいて写真撮影。もう固まったまま動けない。
こんな感じになりました。
この瞬間から、渡はアリエルが大好きに。
「僕のことを好きな人が、僕は一番好き。」
という方程式を自分の中で、建てたようです。そりゃいいかもね。絶対に振られない。
けど、お姫様とは単語だけですが、なんとか会話がつながる渡。おもしろいもんです。世界中の人がお姫様だったら、渡ももっと一生懸命話すのだろうか?(^^)
散々ディズニーランドで遊んでから、最終日、香穂を大学に送り届けました。Toy story3の台詞をお互いに言い合い、渡の気持ちを紛らわせてから別れた香穂と渡。
けど、やはり帰りの車の中では渡は無言です。まったく元気がない。
「秋にまた会えるよ。大丈夫だよ。」
と励ますと、
"Yes. ”
という声も、蚊がなくような声。
秋はすぐに来るよ。元気だしなよ。
渡のちょっと寂しい夏の終わりの日でした。