ここのところ、私立の学校の呼び出しが多く、伺うとVoice4uの使用についてのお話になります。このあたりの自閉症の私立の学校は、皆さんつながりを持ちながら学校の運営をしているところが多く、一校が使いだすと噂はすぐに広がるのでしょう。今日は、私立のネットワークの中で、こういう障がいのある人のテクノロジーを一括して担当している方に会ってきました。
とにかくVoice4uのことは、インターネットはyoutubeの動画でも全部ご覧になられてご承知済み。よくご存知です。
とにかく褒めまくられました。アメリカ人は褒めるのが上手ですねー。
褒められたことは
- 複雑にせずに徹底的に基本の部分でこだわっていること。
- 絵。髪の毛をくっつけたりせずに色も各色の持つ意味を利用して作ってあること
- 声。高すぎる声でないこと
- デザイン
- iPhoneというプラットフォームであること
- 価格を最低ラインまで押さえられてあること
等々たっぷりをほめていただきました。色の変わったところは、私たちが作成する時にこだわったことがブログにあがっていますので、どうぞご覧ください。
私たちの意図するところをほとんど理解してくださっています。
こういうこともテクノロジーの技術責任の方はご存知で、
「こういう物を作っていると、多種多様な自閉症に対応しようと、いろいろな機能を搭載しすぎてしまう。そうなると障がいのある子供の使い勝手がよくなくなる。そういうことを考えてあるところが、Voice4uは、一番いい。」
と言われました。
けど、褒めるばかりではありません。
今後の私たちの課題も多くあります。それらもしっかりとご指摘頂きました。
- 使った記録はどうすればいいのか?
- デスクトップ・コンピューターで対応するには?
- 家でも学校でも職場でも親御さんと介護者が簡単に連携を取りながら使うには?(お母さんは子供が学校に行ってる時間に使用記録をみたいとか)
等々課題も多く残されてます。ところが!なんとこの責任者の方が今後のバージョンについては、学校でVoice4uを使うことがすでに決まっているので、フィードバックも全て出し、次のバージョンの作成にも参画してくださるということが決定。
すごいです。プロ中のプロがやってきました。
彼がいうのには
「何でもいいから、自閉症のためだと言って、ガンガン押して、どんどん売ればいいという姿勢じゃないのがいい。そういう自閉症の製品は、いまやあふれ返っている。君たちの”本当に自閉症の子どもたちや大人の人には、なにが必要か?を真摯に考えている姿勢”に対して、僕たちが力を貸さない理由はどこにもない。」
という事です。感動。
私は、実は、ここ数日なんだか体が動かずに、大変だったのです。どうもアレルギーと風邪と過労が一気にやって来たようで、体も頭も動かなかった私ですが、今日一日でその疲れも吹っ飛んだ感じがします。
明日は、サンフランシスコのスピーチセラピストの方とお会いしたあと、PHPでレクチャーです。多忙な日々になっておりますが、楽しみだなー。