自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

渡の学校見学&泣いた渡

朝、1時間ほど、渡の学校を見学してきました。いやぁぁ。。。話さないといけないことがたくさんあるな。先生は、アジア系で、厳しい感じです。

まっ、このことは、年明けに、おって、ブログにあげていきます。明日は、自閉の御母さんたちが(他の発達の遅れのある子供をもった御母さんも)いらっしゃっいます。お餅つきです。お持ち帰り用のお餅は、短時間でつくのは、できないので、今日のうちに、12kgつきました。

機械がつくのですが、米は機械がといでくれないので、きのう夜中に12kg分の米をといでおりました。もち米は、8時半は、水につけてからでないと、お持ちがつけないからです。

午後は、おもしろいことがありました。

渡はいつもどおり、スクールバスで帰宅しました。

ところが、なにか、えらく怒りながら帰ってきました。怒りの矛先は、担任の先生です。

どうしたのか?と聞いても言語に遅れがある渡が、

「こういうことがあって、僕は、ここに腹が立った。」

なんて、説明できません。彼が発する単語をひろって、推測するに、どうも何か渡が、失敗したか、悪いことをしたようです。で、担任の先生に

"Bad Boy!"(悪い子)

と怒られたようです。

放課後はドラムのクラスがあったので、ドラムの練習にいったのですが、渡はドラムの先生に絶対的な信用をおいているので、顔をみたら、我慢していた糸が切れたみたいに、ヲイヲイと泣いてしまいました。渡がこんなに寂しげに泣くことは、そうそうありません。先生に

「どうしたんだ」

と聞かれて、

" Wata is bad boy."

と答えてました。先生が、

「渡に誰かが、Bad Boy.と言ったのか?」

と香穂に聞いていて、香穂が、詳細を話してました。

先生が、

「それは、問題だ。担任の先生とは、話したほうがいいな。僕もいつでも学校に一緒についていってあげるから、必要ならば、言ってくれ」と言ってくださいました。なんて優しいんだろう。このドラムの先生。渡が、信用するのが、よくわかります。

で、練習に入ったのですが、渡はまだ泣きべそです。先生は、

突然歌を歌いながら、ドラムを叩き始めました、

その歌の歌詞が、

'Gooo~~~d boy,Wata is good boy, goo~~~d boy, Wata!"

という即興の曲にあわせてドラムを叩くので、最初は、なにがなんだか、わからなかった渡も、さすがに恥ずかしくなって照れてきました。泣いてた渡は、てれながら、英語で

「先生、話しながら、叩くのやめよう」

とお願いしていました。あとは、ケラケラと先生と笑いながら、ドラムの練習です。先生うまい!よくぞ、あそこまで落ち込んだ渡を持ち上げて、笑って練習できるところまで持っていてくださいました、すばらしい。

自宅に帰ってから、夜は、明日の餅つき大会に参加できない家族がいらして、我が家で、お餅を食べていました、9時半近くに電話が鳴ったので、でるとドラムの先生で、

「渡の機嫌はどう?僕は、今、全員の練習がおわったので、まだ渡が機嫌が悪いようなら、連れてきて、うちでドラムを叩くといいよ」

と言って下さいました。本当に渡のまわりは、いい人ばかりです。よかったね。