自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

自閉症のパニックについて

友達から、子供がパニックを起こすんだという相談をされました。

自閉の子供のお持ちの御母さんは、一番身近な響きじゃないかな?と思われるこのパニック。

自閉の育児は、ここが、本当に大変だと思います。私も随分悩まされました。いまも悩みますが。

パニックを起こしたときに親が一番多く思うのは、

「あぁ・・。もう嫌だ。この子、苦手。」

だと思うのです。けど、今回、友達に相談されたので、すごく冷静に考えることができました。

本当にこの子が嫌なのだろうか?それともパニックが嫌なんだろうか?ということです。

パニックは、その子供の持つ本質的な性格、それは、優しかったり、純粋だったりする部分が、起こさせる訳ではないし、その子供の本質的な性格が、パニックによって、変化するわけではないのです。パニックを起こすのは、自閉症がもつ症状の一部が起こすことであって、けっしてその子供の本質部分ではない。だから、パニックを起こしたからといって、その子供の優しい部分や、正直に生きている部分がなくなるわけではないのです。私も小さいときに、パニックをおこされると

「渡は嫌だ。」

とよく思いました。けど、分けて考えないといけません。渡だって、起こしたくて起こしてるわけじゃないと思うし。

渡の性格が起こしてるわけでもないパニックによって、

「渡は嫌だ。」

と思われた渡は、迷惑千万な話です。

パニックを起こす理由は、自閉の人が生きていくためには、なにかが違う、なにかが、彼らを生きづらくしている部分だとおもうんです。たとえば、それが説明不足のために、理解できないことが回りで起こってるのかもしれないし。

そう思うと、私が嫌いなのは、パニックであって、渡では、ないわけで・・。

いやぁ。。。渡には、結構失礼な感情を、自分勝手に持っちゃったな。と思ったわけです。

ごめんよぉ渡。私が苦手なのは、渡じゃなくて、パニックだったよ。