自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

渡のラスベガスでの目的

ラスベガスに来たがった渡ですが、今日、

「どうして、そんなにラスベガスが好きなのか?」ということを、時間をかけて聞いてみました。渡は

「女性の花嫁が見たい」

といいます。

あっ、そうか・・・、昨年度ここに来たときは、夏だったので、たくさんの綺麗な花嫁さんが、ホテル内や外を歩いていました。ラスベガスは、24時間、誰でもお手軽に結婚式を挙げられる場所です。

渡は、最近、サンフランシスコなどのニュースで、同性婚の画像をみました。男性が、ウェディングドレスをきていたのです。渡としては、もしかしたらこの世に女性の花嫁さんは、いないのでは?という不安があったようです。その上、元来の美人好きですので、女性は、花嫁姿が、一番綺麗ということに気がついたようでした。けど、今は、4月。花嫁さんが、増えてくるのは、6月からなのだよ。今、ラスベガスにいっても、花嫁さんは、少ないよ。私たちは、春休みを使って、ラスベガスにきているけど、(春休みは、学区によってちがいます。うちの学区は、どちらかといえば、他の学区よりも、少し早い休みです)一般の人はまだ働いているし、学校にも行っているので、人も少ないし、結婚式も挙げないよ。だけど、みられるといいねぇ。。と話ながら、ラスベガスに到着しました。

いくつかのホテルなどを徘徊したり、ホテル内のチャペルなどを見に行ったけど、結婚式を挙げる気配はなし。がっくりの渡です。あきらめて、私たちが、泊まるホテルに戻ってきました。夕飯を食べにいこう!ということになり、カジノのあるところを通ると、なんと!カジノ内に式を終えたであろう花嫁さんの後ろ姿が・・。花婿さんと腕を組んで、カジノ内を歩いていました。渡、すかさず、ダッ~~~~ッシュ!!!前に回って、花嫁さんを見ている渡。なぜか固まっています。私は、

「あれ?」

と思いました。

というのは、いつもみたいに、花嫁さんに、握手を求めたり、ハグ(抱きしめる)を求めたりしない。

不思議に思い、私も早足で歩いて、花嫁さんの前方に立ちました。渡が固まった理由がわかった。花嫁、花婿さんは、なんと!確実にお孫さんは、いるであろう、もしかしたら、ひ孫までいそうな年齢のカップルでした。私も昔、70歳のおばーちゃんの再婚のためのウェディングドレスの購入に付いて行ったことがあるので、こういうことがあることは、知っているはずだったのだけど・・。このカップルを見てから、完全に今のシーズンに花嫁さんは、いないと思った渡。二度と「花嫁さん」を口にしなくなりました。また、夏に来ようね。渡!