自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

渡のクラスPart2

渡のクラスに行ってきました。

なんか、全体的にどよ~~ん。と静かな感じが・・。

そういえば、クラスで新しいことを習うと、いつも相手を質問攻めをしてしまう子供がいない。

みんな、なんか元気がない感じがあります。昨年いた生徒さんが、9月の新学期から、一人他の学校に引越ししてしまったので、

渡のクラスは定員を1名わって、現在7名です。そこに一人欠けると、6名になり、本当に静かになってしまう。

渡は、このよく話しかけてくる子供さんと小さい時から、同じクラスで、渡はこの子供さんから、言葉を覚えていますし、渡が答えないと、何度も聞いてくれるので、お話が苦手な渡も話せるようになってきました。風邪でお休みですが、それでも一人かけると寂しいねぇ・・。渡も昔は、あまりに話し掛けられるので、ちょっと困っていましたが、今は寂しそうです。なんとなく元気がない。早く風邪が治るといいなぁ・・。

今日は、セラピストがいない時間に見学していたので、みんな、もくもくと各自の授業が進められます。見ていて、いつも思うのは、このクラスの子供は、学ぶことが本当にうれしいと言う感じで、勉強します。すごいなぁ・・。勉強って、こんなにおもしろいものなんだ、と私がみていても思います。私と比べてみると、このコたちは、すごい。(アンタなんかと比べて欲しくないと子供たちにいわれそうだが)

私は、きのう香穂に「オームの法則」を聞かれて、すっかり忘れていたので、愕然としていたくらい勉強は苦手だし・・・。私が彼らのように嬉しそうに勉強したのは、大学の専門教科の勉強と体育くらいです。その私より嬉しそうにしている。

シンシアは自分の周りに3人の子供をおいて、新しいところをまた教えています。

渡は、自分の算数のドリルを一人で解いています。もう一人の子供さんは、中学に行くはずだったのですが、親が、見学にいって、いいところがない、最悪だというので、まだ小学部に残っています。IEPを開き、彼に合った中学がみつかるまで、ここにいるそうです。

彼は、エイドと1対1で、お金の計算をしています。

もう一名は、ドリルをエイドと一緒にやっています。

お金の計算をしていた子供が、少し集中力をなくしてきました。シンシアがすごいのは、自分のテーブルの周りに3人の子供をおきますが、その他の子供もすべて目の端で見ていて、きっちり指示をだしてゆくところです。その集中力がなくなってきた子供さんも、シンシアがきちんと注意しています。

渡は??というとお得意の算数ドリルなので、一人でやっていますが、終わっても先生に言いにいかない。私は見学していて、渡が、終わった瞬間にシンシアのほうをみると、目の端で渡が終わったのをみて、認識しています。渡はシンシアが気が付いていることも知らず、しばらく、手をブルブルしたりしていました。そして、立ち歩き始めました。シンシアは渡にわざと時間をくれているわけです。けど、渡は、歩くことに集中しはじめたので、5歩あるいたところで、

シンシアに「渡、なにか言うことはないの?」と聞かれて、あわてて、ドリルを先生のところにもってゆき、おわりましたと報告をしてます。

これは、シンシアが渡が大体どのくらいでドリルがおわるか?というのをきちんと頭に入れている。渡の発達の度合いを理解しているので、できることだと思いました。これで、今日は、おしまい。私は、差し入れに持ってきた、ジュースやスナックを置いて、授業が終わった渡を連れて帰ってきました。学校がおわった渡は、「明日、会おうね!」と先生や助手の先生にあいさつして、車に乗り込みました。