私を働かせる術を知っている自閉症の息子、渡。
彼は「必ず毎朝、野菜ジュースを飲んで、ハムと卵焼きを食べたい」わけです。
彼は朝早くおきると、お願いしていなくても、人参とキュウリの皮をむき(オレンジとりんごは面倒なので、母にやらせる)ハムと卵はフライパンの横に置き、すぐに焼けるようにしてある。
卵焼きは自分でもできるけど、母の方がおいしいことを知ってしまったので、全開でサボる。
もちろん、そんなママから文句がでないように、ママのためにコーヒーをいれて、ママが毎朝読む地元紙をおいておく。
ここまでされると、「今日、ジュースをつくるのが面倒」とか、
「卵焼きは今日はいらないんじゃないの?」とか言えない、渡に甘い母でございます。