自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

解雇処分に合う渡

渡がセクハラで図書館でのボランティアの首を切られました。

人に触るのが苦手な渡が何をしたんだろう?と思いました。さわらないでセクハラ?さらに話すこともできないので、一体どうやって???英語の場合は、結論が最初にくるので、最初の一文章を聞いた時は驚きました。

内容はこう。渡は、DVDの片付けをしていたのだけど、図書館ではしごのような台にのぼっていた女人が邪魔で待っていたけど、一向にのいてくれない。なので、自分が片付けるDVDが片付けられなかったらしい。

それで、その人に3回「すみません」と声をかけたけど、動いてくれなかったので、聞こえてないと信じた渡は、意を決して

「とんとんとん」

と後ろから肩を叩いたつもりだった。ところが、叩いたところが、はしごに乗っている女性は、位置が高くなっているので、丁度お尻の位置だった。

いつもは、その高さは人様の肩なのだけど...。

渡は感覚の障害もあるので、自分に背中があるということが余りわからない。なので服をきても二人羽織のように背中がふくれてしまったりします。

上に動かれてしまうと肩がどこか、わかなくなってしまう。教える時は、いつも前からどこが鼻、どこが口とか教えたけど、背中の身体の位置も教えないといけないんだなーと思った。

ましてや人間の背中の部分にセクハラ部分があるということも知らなかったと思う。

「女性のお尻がすばらしい」ということを知るまでには、まだまだ10年くらい月日が必要な渡。

女性は興奮して怒っていたけど、図書館の人が女性に説明して、女性は溜飲を下げたらしい。けど、図書館としては、再度こういうことが起こると訴えられるのは図書館なので、申し訳ないけど..。ということだった。こういう所は

「障害があるから。」

では絶対に通用しないアメリカです。女性はたしかに驚いたと思うし。申し訳ないことをしました。


職業訓練の先生は深夜に私にメールと電話で謝りまくり。事細かにその時のことの説明もしてくださいました。先生もそこにいらしたのだけど、渡が余り真剣にボランティアをするものだから、図書館のボランティアコーディネーターから、もっと来て欲しいという相談をうけていたところだったそう。皮肉なものです。先生、へこみまくりです。

私も凹んだけど、まー、ここからどうやって社会に戻して行くか?を考えるのは親の仕事でもあるし。訓練なんだから、いろんなところで働いた方がいいので、とりあえず、訴訟されることもなさそうだし。ほっとしました。

社会のルールはルールで、それは誰でも守らねばならず、やはり触ってはいけないところには触れないのが社会のルールです。一度でも失敗すると駄目なので、普通の人以上に社会のルールをしっかり教えないといけないのが渡です。

今回のこともなにがいけなかったのか?をしっかりと私とお姉ちゃんから説明されて、なぜ女性が不快なのか?の意味を理解し、驚きまくり、謝罪しまくりの渡。私達に必死で謝罪しても遅いよ(笑)けど、これからの人生は長いから、ここで学べてよかったね。女性には申し訳ないことしたけど。誰だって失敗はするよ。

時間はたっぷりあるから、今度は私が図書館の人と仲良くしてみることにしました。1年お世話になったのですが、私が椎間板ヘルニアで病気になったため、図書館には、あまりご挨拶に行けず、先生のお言葉に甘えて先生に任せっきりになっておりました。

また謝罪にいけば、あらたな面白い出会いがありそうだ!!と思うことにしました。いつもいつもこういう大変な時にすばらしい出会いがあったので、今回もそうなるだろう...と、そう思うことにしました。

まぁ、やらかしてくれるわなぁ...。と思った渡でした。さて来週半ばに図書館の方達とはお話し合いの時間が取れるそうなので、行ってきます!!