自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

母の日に考える事、母になるということと女性手帳について

母の日です。日本では女性手帳などが話題になっていますね。もう聞いただけで「なんじゃ、こりゃ?」と思うような話です。アメリカ生まれの娘は、椅子から転げ落ちるくらい驚いていました。さらにこれが日本政府が行っているというので、もう怒りまくっています。この事は後半に述べるとして。

私の母の日から。

肉食系の私に母の日の夕食は、BBQと大好きなワイン。

ワインは、メンバーしか購入できないワイン。母の日だというので飲む事に。

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私がディキャンタ(ワインを別の容器に移して空気に触れさせて飲みます)するとラベルが汚れると娘からのするどい指摘。小学校の卒論はワインの発酵について述べた彼女。アルコールは100ccも飲まないのに、するどい。

さて、大好きなリブ。

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私が好きな、「お肉がおいしいスーパー」で購入してもらったので、これは、非常においしい。

さらに、100%天然お塩で焼いた手羽先。

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おいしすぎる。幸せだー。

思えば娘は、5年間子供を授からずにいた時にやって来た子供。

出産も半端なく大変でした。早くに結婚したため、高齢出産にもなりませんでしたが、難産でした。娘は仮死で生まれて、私も緊急手術が必要なのでは?というお産でした。産んで数時間、赤ちゃんにも会えずにおりました。

ところがとりあげてくださった先生と看護婦さんの努力と、さらに本当にこれは何かの力で「親にさせていただいた」という作用が伴い、母になれました。

母にしていただき、それでお祝いして頂いた本日の母の日。娘も無事に成人しました。すごくいい日です。けど、こんないい日に気分がよくない話は、「女性手帳。」

女性を機械のように思っているような手帳で、これには男性の事はかかれているのでしょうか?

女性の高齢出産を取りあげる以前に、男性に対しての啓蒙のほうが大事なはず。

そこを棚上げして女性手帳ってあり得ないなーと思います。

少子化の対策にしてもまるで女性が一人で妊娠して出産するかのような計画ばかり。女性が妊娠するためには、男性が必要なのですよ。

男性が夕方4時に会社を出れ、帰路につけるような社会にすることがまず最初。女性に負担をかけるようなやり方で、子供を増やす社会を考えるのはあり得ません。この女性手帳のレベルで物事を考えると、子供を増やすためには、男性が自分の妻以外と関係を持った場合に、強く法的な罰則を加えるとかしないといけないでしょう。夕方5時に家にいなければ、行動がチェックされて、罰金になるとか。そういう幼稚なレベルの話になりますね。

さらに生物的にも男性のほうがデリケートな場合が多いと思われます。まずは男性の方から考えないといけないのに、女性の妊娠年齢はどうとか、早く結婚しろだの訳がわかりません。女性の卵は月に一つ排出されますが、男性の精子は、月に数えられないくらい作られています。これは、精子の生命力が卵よりもはるかに弱いからですね。そんなことは棚上げで、

まるで女性が、「ロボットかなにか。」と思っている気がします。女は出産マシーンではありません。

子供を授かり、産むということは命がけのこと。たしかに健康な子供を生む事は、お腹に子供を授かった親の立場としては、望む事です。けどそれは親の願いです。社会がすべきことは

「どんなこどもが生まれても祝福され、安心して子供を産み育てられる社会があること。」

が最優先だと思います。会ったこともない人が人の家庭や恋愛にクビを突っ込み、

高齢って危ないんだよ。早く結婚して子供を産むのがいいよ!」とかを政府がやるって、一体どういうつもりなんだろう。と思う。これ、アメリカでやっていたら、大問題でした。恋愛関係の2人に口をはさみ、夫婦のベットに潜り込むような女性手帳。これを出すのなら、出ると言われている男性手帳にも「男も30歳前半以降は性的関係を持たない様に。リスクが高い。」くらい書かないといけなくなりますね。どんどん子供を減らすような手帳ですねー。

子供は2人で作るもの。片方だけにすべての問題があるということはありえません。女性手帳を出すのなら、男性手帳も出すべきです。

ちなみに自閉症においては、高年齢の父親のほうが、発症率高いというデータは数年前からあります。

さらに3月にはフォーブスにも掲載されていましたが、高齢の父親が生んだ子供が大人になり子供を生むと(ようするに高齢の父親の孫)は、自閉症が生まれる確率が79%も高いというスゥエーデンの事例が発表されています。フォーブスのリンクはこちら→Across Generations: Older Fathers May Transmit Autism Risk To Their Grandkids

ここにも書かれていますが、「年をとって子供を持つなというような事になってはいけないし、高齢出産にパニックを起こす事をおこしてはならない。」とあります。自閉症の解明に役立てることが大事。よーするに、どういう子供を生んでも社会で受け止める為に、行っている研究であるということですね。

今後どんどん研究が進めば、女性の高齢化よりも男性の高齢化もクローズアップされていきます。

そんな中、女性ばかりをこねくる回し、負担を増やす事を考えている国では、子供は増えません。政府がそんなに早くに女性に子供を産んでもらいたいのなら、男性自身が20歳になったら精神的にも経済的にもしっかりとした基盤になる社会を築き上げ、精神的にも「いつでもお父さんになれる。俺にまかせろ!俺は立派な父親になる!」という自覚を持たせる事が、非常に大事なんじゃないか?と思います。現実問題、20歳台になると女性のほうは「結婚したい」というのを聞きますが、周りの男性をみても20歳台で「早く家族を作りたい」と言う人がいかに少ないか?と思いませんか?そろそろ女性をこねくり回すのをやめないといけない日本政府だと思います。