自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

IEP前半戦

IEPが無事に終わりました。ほっ。現在の渡の受けている教育やサービスは、無くなる事はなかったです。当たり前と言えば、当たり前なのですが。というのも私は、渡に必要なものだけを与えているはずなので、削っていいものなどあるわけない。「あれいいなー」とか、「これいいなー」って買い物をするように教育やサービスを見て、やってるわけではないからです。


渡は、たしかに手はかかるけど、無駄はしていないはずで、彼にとって絶対に必要であるサービスを受けている訳です。なので、なくなってはいけない物ばかり。けど、不当にサービスを切られる人も多く。アメリカでは法律で、

「予算の関係上、個別指導計画でのサービスを打ち切ります。」

とか、いうのは認められないと決まっています。これは学区は言えない訳で。さらに

「前例がない」

なんて言う言葉も使えない。前例がないので、個別指導を行っている訳で。基本、人間がみんな一緒というような考えはないので、だから、個別に指導しなくてはいけない自閉症の渡です。


とりあえず、準備だけはきちんとし、参加してくださる方たちには、各自にファイルにいれて作成し、名前をはりつけた資料も用意しました。

ただ、ゴールが、通常というか基本的な昔からある本にのってるようなゴールではない部分もあり、今社会で、求められてるような求人にでそうなゴールや、渡の自立を鑑みたときに生きていけるような渡が得意、けど、ニッチなサービスを追求したようなゴールも設定。

一番斬新的なゴールは

twitterfacebookが使えるようになる」

だったと思います。もっと詳しく数値を入れて書いた(計れるゴールを掲げないといけないので)ものですが。このゴールを設定した理由は、まず現在の企業で twitterfacebookのアカウントをもっていない会社が数少ない事。特に渡がジョブサービスを受けれるような会社は、技術系じゃない限り会社の面接ではTwitterfacebookが使えるか?などを聞かれる事。

本来の渡の仕事にくわえて、渡の仕事の幅を広げるために、目標に置きました。これは香穂の意見もあり。すごいなーやっぱ現地で高校を出てるといろいろな工夫もでてくる。さらに、このFacebookを教えるのを誰にするか?なども香穂には、いろいろなアイデアがありました。

さらに、オンラインでは事件に巻き込まれるというのも聞かれると思ったので、これは交通事故や高校の時に怪我などそのほかのいろいろな事件の数値を調べて、Facebookなどのソーシャルメディアで起こる事件との数値を対比させたものを持参しておりました。

ところが!!!

うちの学区では、FacebookTwitterは学内で使う事は禁止されて、学内からアクセスできないように止められているそうで、渡だけがこのルールを破っていいというようにはできないそうで、「ここが私立と公立の違いかも」と思いました。

けど、20年したら

「知ってる?昔はFacebookも携帯も学校で使用禁止だったんだって!笑っちゃうよね!!」

という時代が来そうですね。大学入試の時は大学側が受験者のFacebookをチェックすることもあると言われるアメリカですから。


今日は時間切れでゴールの設定は、次回になりましたが、他の部分のは、削られそうもなくとりあえず、ほっとしたIEPでした。

いつもは、私が想像しないような現実的な意見を言うので、なかなか大変です。

けど、学区は学区で親が言いそうな言葉に反発するためのマニュアルのようなものがあるのらしいのですが、私の意見は今『現在』の事が多いので、マニュアルにない。上記Twitterにしても数年前作成の古典的なマニュアルには、載ってないことでしょう。なので、私が話している時などに無駄話が多いのです。どうやって対処するのか?を学区や郡側だけで、でかい声で必死で反論の言葉を言い続ける。こちらに話させないようにする。中には、渡よりもパニックになって、

「あなたの子供は自閉症なのよ!わかってるの!何やったって・・・。」

と、叫んだ人も過去にはいました。わかってるから、IEPしてるんですが(笑)。今回は事前準備の段階時に複数の人に助けていただき、専門家も入っていただいたのでとても正しい姿勢で、建設的に話し合いができました。助けてくださった皆様、本当にありがとうございます。

渡は無事に新しい学年を向える事ができそうです。よかったね!渡!!