うちの会社の理系の開発リーダーの話です。
会社では、空き時間にランニングがあるのですが、軽く流して走りながらいろいろ会社の話をしています。
最近は暖かくなってきたので、汗をかく事も多く日差しも強いので、日本の夏ほど蒸し暑くはありませんが、真夏の気候です。蜂もぶんぶん飛んでいますし、鳥も元気にさえずっています。
そんな夏の気候の中、走っていると私の足首に冷たい水滴が掛かった気がして
「なんか、掛かった!冷たい!!」と言ったと同時にリーダーが
「あっ・・・」と小さい声でつぶやいた。
なんだ?なんだ?と思い。リーダーに
「どうしたの?」
と聞くと、リーダーが
「すみません。いま、ゴキブリ踏みました。」
「えっー!うそー。やめてよー。リーダー!!!」
と言ったら、いつもの冷静な声で
「うそじゃないです。体の色は茶色でした。触覚は、ほぼ30度くらいの方向に2本。体のかたちは、oval(楕円)で、足もきちんとありました。ですので、ゆみさんは、そのゴキ・・・・」
やめてよ!!!リーダー!!気持ち悪いじゃん!
いやーここは、詳細に説明するところじゃないと思う。正しければなんでも言い訳じゃないんだよ。
「でさ。じゃ、リーダー。それがわかった私は気持ち悪いだけじゃん。どうしろって言うわけ?リーダーさ。自分でそういうことしておいてさぁ。そういうのはさぁ・・。」
「そうですよね。ごめんなさい。けど、ゆみさん、嘘だっていうから。嘘じゃないです。本当です。それとですね。ゴキブリ踏んだの僕じゃないです。ゆみさんが、きょろきょろしながら走っていたので、左足で踏んで、右足首にかかったんだと思います。」
「・・・・。あっ・・ごめん・・・。」
けど、さーやっぱ、ここはひとつ話を濁そうよ・・・。
すぐにもどってシャワーを浴びた私です。