自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

理系の人々

うちの開発にもいる理系の人々をブログにあげて行きます。

理系の人々 2

理系の人々 2

うちの開発リーダーも理系の人です。

そんな理系の開発リーダーと会社で必要なコンピューター関連の備品を買いに行きました。

車で走っていると、ハロウィンが近いのがよくわかります。

あちこちにオレンジのカボチャがおいてあります。

ほとんど在庫がなくなりつつあるパンプキンパッチ

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こんな楽しい飾り付けもしてあります。

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このように空き地を利用してカボチャを売っているお店では、トランポリンや、滑り台のようなものもあり、やって来た子供たちがたっぷり遊べるようになっています。

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開発リーダーとこの場所にある滑り台を見ていて、話していたときのこと。

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「あのさー。この滑り台ってすっごい傾斜でしょう?これ、怖いんだよ。渡も香穂も小さい頃はまったく怖がらずに滑ってたんだ。けどさー私は、子どもたちより体重があるでしょう?落ちるのが早いので、すっごく怖いんだ。」

するとリーダーが、遠慮しながら小声で、

「あの・・。ニュートン力学では、物体の落ちるスピードは重さに依存しないので、そんなに変わらないですよ。まぁ、けど空気抵抗があるので、厳密にはその通りではないんですが・・。」

「なんでニュートンなの???」

ニュートン運動方程式では、

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となるんですが、物体の落ちる力の作用が・・」

・・・・・いやぁ・・。方程式は聞いてないってば!

「あのね。こういうパンプキンの子供の場所をみて、どうして、ニュートンなの?たとえさぁ、そうであっても、そりゃ、この角度は怖いですね。とか、子供は怖さ知らずですからね。とか、かわいいですねぇ。とか、そうは思わないのぉ?」

「いえ、それは・・。だって、落ちる時の速度はそんなに違わないので、ゆみさんと子どもたちでは、対して違いはないので、まずはそこから話を合わさないと、話が合わなくなりませんか?」

というリーダー。

そっか、彼にとっては、パンプキンパッチでも方程式がでてくるんだ。



けど、この日の彼のさらなる試練は、運転でした。

今から行くお店の道順は、私しか知らない。さらに、私はお店の名前も住所も覚えていませんでした。私が

「近くに、ぼそっとあるお店。」

と説明しました。なので、彼は、iPhoneに住所を入れてナビしてもう訳にもいきません。全て、私の指示通りに運転せねばなりませんでした。

で、その指示が完全に文系女子の指示です。

「見えてるそこの角をまがって!」

「角は左右にありますし、角もいま、3つ見えてますが、500M先の角ですか?その先ですか?右ですか?」

「だから見えてる角。」

「・・・・・」

「曲がってね、そしてね。ずーっといったら、また曲がるところがあるから、そこを曲がってね。」

「あの3車線なので、大体の距離と、右か左か言ってもらうと助かるんですが・・。」

とこんな感じでお店に到着。今日の運転は、ニュートン方程式より難しかった運転のようでした。