自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

友達がやってくる!!

お友達親子が夜にうちに立ち寄ってくれることになっていました。

息子さんは、普通学級の同級生の男の子で優しくて渡が大好きな子です。

私たちはお友達がくるまでまだ1時間半もあるので、歩いて行けるレストランで、軽く御飯を食べて帰ろう!という話になり、御飯を食べましたが、いつもガラガラのレストランが、なぜだか満員。けど、すぐに席につけたので、渡とiPhoneをいじって遊びながら、話しておりました。

ところが、出てくるのが遅かった。

食べているうちに、待ち合わせの時間になってしまっておりました。

お母様から私の携帯に電話が入り、

「今、前にいるんだけど・・」

遅刻です。渡は、電話の内容がわかったとたん、同級生が家の前で待っていることが判明。お勘定を済ませたら目にも留まらぬ早さで、お友達の名前を呼び続けながら走り出した。渡としては「大変だ!○○が来てる。遅刻だよ。ママ~!」と言いたいのだけど、焦る上にお話苦手な渡は、全文は言えない。

私も一緒に走り到着。

けど、自閉症で言語が遅い渡は、友達に会ってもなにかお話する訳でもなんでもない。

ただ彼に

"Hi! ○○!"

と言ったら、お友達も

"Hi! Wata!"

それだけだけど、お友達の顔を見た渡は、すごく安心したうれしそうな顔で、他の事をし始めました。

なんだか、とても微笑ましくなった私。

お話できなくったって、お友達の為に必死で走った渡の思いは通じてるよ。だって息せき切ってるもんね。話するだけが友達じゃないんだよね。男友達っていうのもなかなかいいねぇ・・。って思った私でした。