私は、アメリカで暮らしていますが、実は私の住むあたりは日本語も通用するし、日本食も簡単に手にはいるし、(我が家の半径20km以内に日本のスーパーマーケットは、5軒もあります。日本のものを取り扱う中華マーケットまでいれると数えられないかも。)我が家の食事は、朝、昼、夜とも和食が一番多いです。ですので、生活に困ることはあまりありません。ぬか漬けやお茶漬けもありますし、お魚も結構食べます。私は鮭やビンチョウマグロ(ビンナガ)程度なら、自分でさばきますので、漁師さんから直接買うこともありますが・・。
私自身は、実はハンバーガーが毎日続いても大丈夫だし、朝からステーキだって、体重が許せば、ガンガン食べれます。けど、アメリカ生まれの香穂のほうがアメリカ食が駄目だったりします。
ところが、こんな私がどうしても日本人じゃないとできないことがひとつだけあります。それも技術がある人。
それはヘアーカットです。実は私は髪の毛が異常に多く、天然パーマも掛かっているので、白人系のスタイリストの人から見れば、もうあり得ない髪の毛になるようです。過去にヘアーカットの途中で家に帰されたり(右側と左側が10cmの長さの違いのまま)、髪の毛が多いのでドライヤーでなかなか乾かないので、気持ち悪くなったスタイリストに、ぬれたまま帰されたりなんていうことは日常茶飯事にありました。運転しようとハンドルをもつと頭の上から顔面にかけて、タラーっと水が流れる・・。なんていうことは慣れっこです。
中国系、ベトナム系は黒髪に慣れているので、いいんじゃないの?と言われたけど、やられることは、やはりほぼ同じ。
日本人の方でも私の髪の毛を切っている最中に舌打ちされた方もいましたし、あからさまに
「もー。カミソリの歯がぼろぼろになる」
と怒られるかたもいました。
髪の毛だけは、日本人でカットのうまい人を探さねば・・。
これが私のアメリカ生活でのおおきな課題です。
そんな私が最近、
「すごいこれは、プロだ!」
と思う美容院を家の近くに見つけました。
Saga Hair Salonというお店です。
ここの美容師さんのYukiさんは、日本でも多くの賞を受賞されたことがあるのですが、私が感動したのは、
「お客さんの立場に立つということを常に行っている。」
ところです。
子供さんを連れてもヘアーカットができるように、予約制で完全個室でカットができます。ですので、予約時に、電話で、
「子供をつれてゆきますので、個室を・・。」
と言えばいいようです。(渡が小さいときにこれがあればなー)
私は職人肌の人っていうのは、大好きなのですが、彼女が
「本当に職人だなぁ。」
と思ったのは、子宮摘出手術の前後です。
摘出手術日が決まり、私は数日前に髪の毛を切りに行きました。術後は頭を洗うのが大変になるだろう、それを一人でおこなうのだから、なるべく負担をすくなく。と思ったのです。
「実は、子宮摘出手術をするので、数日寝込むと思うので、その前に髪の毛を切ろうと思って・・・。」
と言っただけで全てを把握してくださった。私は髪の毛が多いので、一晩寝ても長くしていると髪の毛が朝にはもつれてしまいます。摘出手術後は上を向いて寝る訳で、その当たりも計算されて、後ろの髪の毛をもつれないように量をへらしていただき、病後でも洗いやすいように、さらにドライヤーをあてなくても、整う髪型にしてくださいました。けど、このことはなにもおっしゃらない。
「簡単に御手入れできるようにしました。ドライヤーなしでもOKですぅ。」くらいでした。
そのすごさに気がついたのは、術後。ありえないくらい洗髪が楽。立ってシャワーを浴びるのは大変なのでシャワールームにプラステック製の椅子を持ち込んで入っていましたが、それでも長くシャワーを浴びるのは大変です。それがいままでにないくらい短時間で、頭が洗えます。
それにお友達が御見舞いにきても完全にすいてあるのは、後ろのほうで、前は、きちんとみえるようにしてくださっているので、まったくおかしくないし、髪の毛が、ぼーぼーでお見舞いの方に会うということはなかったのです。
後ろからみてもへんじゃないし。
すごっ!職人さんだ・・。プロの技だ。
髪の毛で悩んでらっしゃる方、どうぞ、行かれてみるといいと思います。
お値段表は、こちらです。日本語が通じても、アメリカですのでお支払いの時、チップは、お忘れなく。
娘は、Tsukasaさんという方にも切ってもらっていましたが、彼女も上手だそうです。
私の大きな悩みはこのお店で消し去られて、大満足。
新学期の前に渡もつれていくかー。と思っております。けど、かわいい美容師さんが多いので、ちょっとナンパに走るのではないか?と心配ですが・・。