自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

我が家の猫、Windyが危篤になりました

我が家の老猫がここのところ調子がわるく、ついに立てなくなり、入院になりました。

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毛の色が真っ白にちかくなり、体も軽くなってしまいました。

12歳だそうで、(改めて年齢を数えてしまった。。)人間で言う80歳近い年齢だそうです。脳腫瘍の可能性が高いそうです。

「明日、検査結果が出そろいますので、朝の9時半に電話します。けど、そのときは、悲しいお知らせになるので、覚悟していてください。まれに薬が効くケースもありますが・・・・。」

ということでした。

渡もウィンディが危ないことはわかっています。香穂にも電話をしてお知らせしておきました。

私も明朝はつめたくなったウィンディを引き取りにいくんだとおもっておりました。



電話がないので、おかしいなと思い、こちらから朝電話したら、驚いたことに

「薬が効いて来てるので調子がいいです。立てるようになりましたし、ご飯も食べれます。お家に帰れますので、どうぞ、3時以降に引き取りに来てください」

と言われました。

香穂も渡も私も覚悟はしていましたので、もう大喜びで、引き取りにいきました。

香穂も3時前には、大学から電話をしてきて

「どう?」

というので、

「まだ3時前だから、引き取りに行けないよ。」

というくらいの喜びよう。



引き取りに行くと、入院した時よりも毛並みがいい。

先生いわく、

「脳腫瘍か、ストロークかは、MRIをとらないとはっきりしないけど、薬が効いているので、とりあえず自宅で薬をあげる方がいい」

ということになりました。

保険がない猫は、MRIは本当に高額なので、先生もあまりお勧めしないということでした。




けど、やはりまだ重病の猫で、立てるけれども左半身の付随は、全くなおっておらず、歩くのには左を引きずるようにして、歩きます。

とりあえず我が家につれて帰ってきました。

部屋に入れてかごから出すと左半身を引きずりながら必死で前進をします。

「えっ、ウィディ、餌はここだよ」

言っても聞く耳持たず・・。必死で歩いてたどり着いたところは

”香穂の部屋”

でした。そこでここ数日鳴いていなかったウィンディが、必死で

「ミャーミャー」

と鳴いて香穂を探しています。あぁ・・・香穂が大学にいって、一番落ち込んだのは、この子だったのか・・。

ベッドに向っても必死でなくので、抱き上げてベットへあげるとほっとして、やっと横になりました。

小さな段差がもう上がれなくなっています・・。



あわててスカイプをつなぎました。香穂が、PC越しに、

「ウィディ!」

というと耳がぴくぴくと動いて、体がPCのほうにずりずりとすすんで行きます。目はあまりみえてないようで、PCの画面はみませんが、耳がPCのほうに向っています。すごいもんです。



香穂とたくさんお話しておちついたウィンディは、ほっとしたようで眠りにつきました。

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毛の色ももとに戻って来ています。

さて、問題は香穂のベッドで寝たいのに、ベットに上がれないウィンディです。気がついたらもちろん私があげれますが、24時間ずっとベットのあげおろしはできないわけで・・。

それに我が家の玄関も、段差があります。外に行けても戻って来れません。


じゃ、ベッドにスロープをつければいいんだ!そうだ!!とおもいついた私。


けど、いったいどれくらいの角度のスロープをつければいいのか、わからない・・。角度によって板の長さがかわります。

ベッドの高さは、50cmでだいたい15度くらいの角度ならウィディは登れそうです。

おぉぉ・・・この計算、三角関数です。昔やったなーやった。

けど、もう思い出せない。もともと数学嫌いだったのに、目の前で、死にそうになっているウィンディを見たら、もう無理です。

しょーがないので、シリコンバレーギークに電話をして何センチになるか計算をして頂きましたが、

「香穂ちゃんの部屋のサイズと購入できる板の長さも含めて考えると計算の数値からだして、現実的な長さは、2mです」

ということでした。

ウィンディの症状も話すと

「玄関も必要ですね」

ということになり、2枚の板の長さが算出されました。



あわてて、近くのHomedepoに板とカーペットを買いに行きました。

ペットショップにも寄って、介護用のスポイドや、段差のすくない室内用お手洗いも購入。

ギークの方も参加してくださり、我が家のガレージで、スロープ作りが始まりました。

板にカーペットをうちつけて、釘を打込み、どんどんとスロープは作られてゆきます。



2時間後、

香穂がいなくなって、物置になっていた部屋は物が取り除かれて、ベットには、スロープが取り付けられ、段差のないウィンディのお手洗いも完備されました。香穂の部屋だったところは、あっという間にウィンディの介護部屋になりました。アメリカなので、こういう設備もあっという間に格安で作れました。自分でやると驚くほど安いのがアメリカっぽいです。

ウィンディの出入り口のスロープ。

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ベットに登るスロープ

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ベットと玄関にスロープを取り付けて、ガレージで片付けをしているとウィンディがスロープを下りてそばにやってきました!

やった!

これでウィンディが寝たいところで眠れます。

スロープ作りのお手伝いをしてくださった方、ありがとうございます。


ウィンディ、あと少し(少しと言わずに長く・。。)我が家でのんびりしてね。