自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

心中しようとした家族に対する香穂の意見

朝日新聞のニュースに、ダウンの息子さんと奥さんを殺して心中しようとしたけど、お父さんが死にきれなかったという記事がありました。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000902050002

香穂とこの記事について、話していたのですが、香穂に

「このお父さんの生きる意味って何だろう?」

という話をしたら、香穂の答えはこうでした。

「家族っていうのはね、森林に生える巨木だと思う。

各自には家庭があって、それが各々にとっては、巨木なの。

その巨木の周りに小さい木がたくさんあって、その小さい木々たちが、その巨木の日陰になって、休んだり、たくさんの小さな木の根っこで、巨木を支えたりして助け合ってるだと思うんだ。

で、巨木が倒れてしまうと、周りの小さい木々達は、斜めになってしまうんだよ。

その斜めになった木々達をまっすぐにすることが、このお父さんの生きて行く意味だと思う」


と言いました。


親ばかな私は、

「あぁ。香穂は、渡という自閉症児と14年間一緒に暮らして、多くのことを学んだなあ・・」

と思った日でした。子供って成長しますね・・。