自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

5W1H

渡は、5W1Hの質問(Where,why,when、how等々)が苦手です。先生には、そういう質問を渡ができるようにできませんか?と話していました。

これは結構難しいのです。質問者が

「きのうの夜に何食べたの?」

と聞くことができても、渡は先生や友達がきのう食べたご飯には、まったく興味がない。

で、渡にこういうふうに聞くんだよって言って復唱させても渡は興味がないので、オウムのようにただ繰り返すだけです。


ところが、渡の担任の先生はすごい、

とにかく、渡が宿題をやってきたら、ものすごく褒めます。まちがっていても、

"Good try!"

って褒めてくれます。渡は、褒めてほしい一心で、宿題を帰りの車の中ですることもあるほど・・。


ところが、この「宿題,大好き病」が病として定着して来た頃、ある日、先生は、帰りのファイルの中から、渡の宿題を抜いてしまっています。

渡が、無言で探し始めます。必死です。

先生が、

「渡、どうしたの?」とわざと聞くと、

「宿題・・」

と答える渡。「宿題は、ファイルの中だから、ファイルはあるわね。じゃ、さようなら」

焦る渡・・・。必死です、宿題がないと、明日は褒めてもらえない。必死で

"Where is my home work?"

と聞く渡。先生に

"Good Asking!"

と褒められて、無事に宿題をget!

それから、宿題を抜かれる日があるので、渡が気をつけて、ファイルをチェックするようになりました、ないと必ず聞いています。

すごい!この日から、Whereの質問が多々でてきた渡です。

こちらが少し手伝ってあげれば、できるようになるもんだなぁ。と思った私でした。