先週金曜日に渡とSafeway(スーパーマーケットです)にゆき、財布を無くしました。というのも、用事があったので、家から遠くのSafewayに行き、そこで、財布だけ持って買い物をしたのですが、私は、買ったものの袋の中に自分の財布をいれて、駐車場まで運びました。カートから車の荷台に荷物を載せるのは、渡の仕事ですので、渡が荷物を載せて、カートを片付け、別の店へと移動しました。
20分後、別の店で、財布を取り出そうとしたら、財布がない。袋が破れているのをみつけ、まっ青になる私。渡も事の重大さに気がつき、慌てています。渡も自分の犯したミスにパニック寸前ですので、ここで怒っても意味はありません。平謝りの渡を横目でみながら、携帯を手にしました。しかし、Safewayに電話しようとしてもレシートがその中にあるので、番号がわかりません。友達に電話して、PCでSafewayの場所を探してもらいました。友達には、
「そんな町中で、財布をおとしたら、出てこないとはおもうけど、警察にも通報しないといけないのだから、もう一度もどったほうがいいよ」
と言われました。Safewayに電話すると、なにも届いてないけど?という返事でした。
一応、現地に向うと、カスタマーサービスの人がニコニコと、
対応してくれました。
「財布をなくしたのだけど」
というと、
「あるわよぉ~!さっき電話を切ったあとにでてきたのよ~!名前は?住所は?」
と身元確認が終了。無事に財布が私の手に・・。すごい!
カスタマーサービスの人に聞いたら、誰が拾ってくれたかを教えてくれました。safeway は、知的障害の人たちを各店舗で雇用していて、その方たちが、荷物を袋に入れてくれたり、車まで、運んでくれたりします。私は、いつも
「この雇用形態は、すごいなぁ....。どの店でも見かけるし。」
と感心していたのですが、そのうちの一人の方が、拾ってくれたそうです。
私は、あわてて、ギフトカードを購入し、拾ってくださった方にお礼をいったのですが、ガンとしてギフトカードを受け取ってくれません。すると店の人たちから
「彼らは、お客さんから物をもらったり、店の袋に入っているものや店のもの頂いたり取ったりしたら、仕事を失うという教育を受けています。」
と言われました。すごいSafeway!
私は、カスタマーサービスの人に、
「こんなに嬉しかったことはないし、あなた達の従業員教育とSpecial needsな人たちと一緒に働きながらの周りの気配りもすばらしいです。私は、どうにかお礼をしたいのですが、本社にお礼を書くというのはどうだろか?」
とお話ししました。そうしたら、カスタマーサービスの人がとても喜んでくださって
「そうしてあげてください。ギフトを渡すよりも、そうすれば、彼らの今後のキャリアにもつながるし。彼らは、自分の仕事に対しての誇りを持つこともできるでしょう。」といわれたので、書くことにしました。
ところが、英語が苦手な私は、香穂のお手伝いをお願いしました。香穂は、
「こういう英作は、うれしいよね。すごいよね。」
と言いながら手伝ってくれました。
まずは日本語。
Safeway cuntomer servise
こんにちは。先日2008年10月10日(金曜日)の午後1時ころ Millbrae Safe wayを利用しました。
その折、自分の財布をショッピングカートに置き忘れ、そのまま自宅へ向ってしまいました。
20分後に、財布を忘れたことを思い出し、お店へ戻りました。お店についたのいは、2時をまわっておりました。
お友達からは、
「そんな町中で、ショッピングカートの中に、財布を忘れたら、出てくるはずがない。」
といわれたのですが、なんと、ショッピングカート集めたり、お客さんの荷物を運んでくれる仕事をしている
Mr.○○○○は、私の財布に気がつき、すぐにひろってカスタマーサービスに届けてくれていました。
私は、その方にお礼を言いましたが、
「普通の仕事の一つだ」という感じで、とても自然にふるまってくれてました。
safewayは、Special*1な方たちにも働く場を提供していますが、Mr.○○○○は、その中の一人の方です。
私はSpecialな人たちにもきちんと従業員教育をし、働く場を地域に提供しているSafewayが大好きでしたが、今回の件で、さらに
買い物は絶対にSafewayにしようと強く心にきめました。
Specialな人たちに教育し、それを受け入れ、一緒に仕事をしていくSafewayの方たちは、とても頼く思いますし、
そのようなお店が、自分の住む地域にあることを大変誇りに思います。
Mr.○○○の正直さもありますが、周りの従業員の方々の理解とsafewayの社員教育のたまものだと思っております。
本当にありがとうございました。
あまりにうれしく、誇りに思うことでしたので、本社のほうにもお手紙させていただきました。
これが英語にかわると香穂の気持ちもはいるので、また一段と感謝の気持ちが強くなるのですが・・。
Safeway Customer Service,
Hello. Last week on October 10th, 2008 (Friday), I came to Safeway to do some shopping.
While I was doing so, I had forgotten my wallet in one of the carts and had left for home.
20 minutes later, I had remembered that I had forgotten my wallet and had rushed back to Safeway. I got there past 2'o'clock.
My friend had told me that the wallet was probably gone and it would never reappear.
But Mr.------------, who was gathering shopping carts and carrying people's things, had noticed my wallet and he gave it to customer service.
I wanted to thank him, but he told me that what he did was normal, everyday work.
Safeway gives work to people with Special Needs, and Mr. --------- is one of them.
I love Safeway because it provides training for people with special needs, and gives them a place to work. And with what happened last week, I have a stronger attachment to Safeway.
I believe that many of the people who work at Safeway are very humble, working and understanding people with special needs, and I feel great pride in being able to live in an area with this store.
There is Mr.---------- truthfulness, but I also believe that it's from the work and understanding of Safeway workers.
Thank you very much.
I am very happy and prideful in this, so I have also sent a letter to the head office.
これを書いてて思いました。障害児の雇用してくれるところが少ないとよく聞きます。アメリカは、日本よりさらに雇用は厳しいですが、彼らが一生懸命、働いている姿を見かけたりしたら、きちんと雇用してる側に伝えてゆくのは、いいことではないか?と。雇用する側も文句だけを聞くのでは、雇用が辛くなりますが、お礼を聞いて嫌な思いをする人はいない訳ですから、地道な「感謝を伝える」というのは、なにか、いい方向に物事が動くのでは?と思った私です。
さて、夕方にでも投函しましょう・・。
追記.....この後の話はこちらにあります→Safeway その後
*1:障害のある方のことをSpecial needsという表現をします。