自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

香穂の高校が始まった!

新しい学年です。今日は、日本の4月8日にあたる始業式の日です。香穂は、今年は、4年生、高校最後の年です。学区よって始まる日にちが違うので、お隣の学校は4日前から、始まっていたりします。初日の今日は、勉強をする、というより、シナバスが配られ、採点方法や、授業の方針等が話されます。その後、軽くみんなで自己紹介のような感じです。授業は選択制になっているので、2年生や、1年生も一緒だったりします。香穂は、4年生の時にしかとれない必須の課目を2つとれば、学校に通わなくてもいいのですが、まじめな彼女は相変わらず、ぎっちりと授業をとっています。

初日の今日は、帰宅するなり興奮気味に学校のことを話してくれます。


1時間目の授業で、自己紹介があったそうです。みんなで兄弟のことを話します。香穂は、

「弟がいます。結構いいやつです。自閉症で14歳です。」

とか、話しているそうです。すると、一人の生徒が、自分の順番のところで、

「すみません、兄弟の話をすると長くなるんですが、いいですか?」

と言ったそうで、みんなでどうして?って聞くと、

「8人いるから。」

と言ったそうだ。スケールがでかい!と感動していた香穂。8人兄弟ってすごいなと思っていたそうです。


引き続き、2時間目。そこも授業の説明の後、自己紹介で、またもや、兄弟について話すというのがあり、香穂は、あいかわらず同じです。ところが、一人の子が、

「先生!兄弟の紹介、私は、したくありません!めんどくさいから。」って言ったそうです。みんなで、兄弟紹介のことが、めんどくさいなんて、ひどい言い方だと、ざわざわとしたみたいだけど、先生に

「どうしてそういことを言うのかな?」

と理由を聞かれたそうです。彼女一言。

「だって、11人いるから、めんどくさい。」

みんな、一気にうなずいたそうです。そりゃそうだ。聞く側も11人のことを聞いていたら、授業が終わってしまう。

けど、スケールが大きすぎ。


香穂の話は、どんどん進み、またすごい話が。

香穂は、今年、アカウント1のクラスを取っています。会計学のようなクラスです。で、香穂いわく

「アカウント2っていう一つ上のクラスは、もっとすごいんだ。」

というので、なにが?って聞くと、

「アカウント2のクラスの子どもたちは、学校の会計を全部をまかされてるんだよ。図書館や授業のお金はもちろんのこと、部活のお金まで、学校運営費は、全部彼らがやってるの。」

驚きです。日本では、考えられない。それだけいれば、不正もしにくいですね。日本の高校もやってみたら、おもしろいかもしれません。

なんか、アメリカの高校って、エキサイティングです。