自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

香穂の大学が始まった

香穂が大学で、数学のクラスをとりたいというので、今日から通うことになりました。

通うところは、近くのコミュニティカレッジです。

カリフォルニアの公立UC,やステイトは、香穂の時代は、6割が4年間で大学を出ることができないのでは?とも言われています。

原因は、香穂の同級生の親は、ベービーブーマーの時に生まれた人たちが多く、第2次ベービーブーマーの波があるからです。

学生の人数は、増えても公立の大学の予算はカット。

もしくは、ここ数年で、同額ですので、明らかにクラス数が足りない。

香穂も申込みの時、高校のコンサートと重なったのすぐに申し込みできず、

ウェィティングリストになってしまいました。

こういう場合は、初日に先生に交渉し、入れてもらうのですが、

香穂は、早速、うちのプライベートの進路カウンセラーの人に電話をしておりました。

「どうやって交渉するのが、効果的か?もし入れなかった場合は、どの教科が進学の時に有利か?」

等をすぐに聞いておりました。

初日の授業は、あまりにウェイティングリストが多いため、授業を床に座って聞く生徒が多く、

授業の途中で、先生が後ろのほうにも大量の生徒が座っていることに気がつき、ウェィティングリストの生徒は表に出るように

と指示したそうです。

わさわさとたくさんの生徒が出てきて、私もお迎えに香穂の教室前にいったら、20名弱の生徒があぶれ返っていました。

これだけいれば、もうひとクラス作ればいいのですが、やはり予算カットの波はここにもあります。

香穂は、カウンセラーさんの智恵もあり、授業後、先生と交渉し、なんとか、クラスも取れたので、次のステップは、教科書の購入です。

香穂はアメリカ人なので、授業料は、34ドルでした。

(留学生とここに住むアメリカ人では、授業料が違う)

ところが本代と、計算機で、300ドル。

なんと、授業料の10倍です。

アメリカの大学は、授業料よりも、本代のほうが大変というのは、このことなのね。

今回のように一教科じゃなく、本学生になって、しっかり教科を取れば

テキスト代金だけで、2000ドルくらい要るのかも。

香穂は、すかさず、Used(中古)のテキストを手にとっておりました。

おぉぉ、しっかりしてる。と思ったけれど中古のテキストでも20ドル安い程度です。

「えっ~!こんなボロボロと新品が、20ドルしか違わないの?

表紙なんて、とれてガムテープで止めてある..これが100ドル超えはないよ。」

と思い、香穂に

「新しいのを買ったほうがいいんじゃないの?」

って聞いたのですが、

「夏しか使わないし、もったいないよ」

といわれてしまいました。

大変な大学の授業です。