自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

アメリカの大学の授業

香穂が大学の授業を受けています。今日は2日目。

授業中は、私は、図書館で、たまった仕事をこなしています。終わったら、つれて帰る訳で、送り迎えがいるアメリカは、ここが大変です。

携帯に

「授業がおわったよ」

と、連絡が入ったので、図書館の前に出ると、遠くから、地獄の底から這い出て来た顔をした香穂がこちらに歩いてくる。

「どうしたの?」ときくと

「授業の英語がわからないんだ」

と言うので、

「あんた、ネーティブなのに、なんで英語がわからないの?

香穂って、英語の成績、そんな悪かったっけ?」

と聞くと、

「ちがうよ。香穂じゃないと思う。先生がネーティブじゃないんだ。

英語のへんなアクセントとなまりが強すぎて、何を言っているか、わからない。」

アメリカの大学で授業をうけるとこういうことが起こります。

特に人種のるつぼのカリフォルニアでは、こういうことは、よくあることです。

UC Berkeleyの授業も今は、you tubeにあがっていますが、

ネーティブスピーカーでない先生は、それなりにいます。

香穂の高校でも

いろんな人種がいますので、香穂は、ある程度ネーティブじゃない人が話す英語には、慣れています。

先生は、体の大きいケニアから来たのかも?と思うような黒人の方です。

私は、すっかりネーティブスピーカーだと信じていたのですが、

「どんな国の発音なの?」

ときくと、

「う~ん.....、。韓国からきたと思う。韓国系の友達と同じ発音だった。」

「......いや、あの先生、韓国人ってことはないと思うよ」

と話してました。困った。なんとか励まそうと。

「けどさぁ。あんた、私の英語でもわかってるんだから、通っているうちにわかるよ。」

と言ったのですが。

「いや、ゆみちゃんの英語は、ひっどいけど、わかるんだよ。

目的が、”安くして”、とか、”渡の件”とかで、身振り手振りもいれて、

必死に話すから、通じるけど、違うんだよ。先生は。

先生が授業で<安くしてもらおう>と思って、必死で話すことは、ない訳だから。」

そりゃ、そうだ。先生が、授業で値段を安くしてもらうような交渉をする訳がない。

「他の人は、どうしてるの?」

と聞くと。

「みんな必死だよぉ。」

とのこと。

まっ、香穂は、カリフォルニアの大学が希望ですので、どこに行ってもこの問題は、突き当たります。

どうにか、自分で解決する道を考えてもらいましょう。