自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

大騒ぎの大学授業

香穂が、夏休みに絵の関係の勉強をしたいというので、プライベートで相談している進路カウンセラーの先生と話をしました。

いろいろなコースを考えてもらいました。

サンフラシスコに行くというのもありましたが、これは、香穂が

「遠いしなぁ。。」

というのを言い、結局は、近くの大学(コミュニティカレッジ)に通うことになりました。

地元民で、アメリカ国民の香穂は、お月謝がやすく、週に3回かよって、6週間で、30ドル。すごい!アメリカのコミュニティカレッジは安いと聞いていましたが、本当にやすい。これが、留学生になると8倍くらいになるのでしょう。うちの進路カウンセラーの方は、香穂としっかり話しをしてくれるので、はなしベタの香穂も自分の意見をきっちり伝えられて、とてもやりやすそうです。いい家庭教師というのは、たくさんいそうだけど、いい進路カウンセリングは一握りなので、本当に貴重な方です。

あと私の勧めで、オンラインで、コンピューターのクラスも取ることになりました。どちらも高校に登録すれば、そのまま単位として認められるので、香穂もニコニコです。高校への単位の移行の仕方もおしえてくださいました。この進路カウンセラーの先生には、高校からいただいた、単位の移行合意書のようなものを窓口で出して、オンラインで登録といわれていたのに、大学の窓口の人が、すべての香穂の書類を引き取って

「これですべて終わり」

といわれたので、香穂は、授業の登録も大学がしてくれると思い込んでいました。今日、お金を払いにいくと、なんと香穂自身の個人の学籍は登録されているものの、取る授業がまったく登録されていない!私と香穂は、大パニック。

「だって受け付けのオバちゃんが、書類をとりあげたんじゃん!で、これで全部終わりっていったんじゃん!」

と思い、受け付けに抗議にいきました。

受け付けのオバちゃんは、

「オンラインで確認していないアンタが悪い。あんた新人なの?

混乱してるんじゃないの?」

と逆に怒られて、香穂が100%悪くなってしまいました。わが身は自分自身で守らないといけないという基本姿勢のアメリカですね。

私もヘタな英語で横から、話したけど、もう授業はほとんどのクラスが満員で、取れないと言います。ありえない・・。香穂は、怒られるとヘコむので、すっかりおちこんでショボン・・・。目に涙が溜まっています。だろうねぇ。。あれだけ楽しみにしていた絵のクラスだもの。

あわてて、進路カウンセラーの先生に電話すると、すぐに対処をしてくれて、

「オンラインの授業のほうは、コースの責任者の先生がこの人。電話番号がここ。オフィスはここ。」

とすべて教えてくれて、そこへ行くようにと指示してくれました。言うセリフまで教えてくれたので、香穂も先生のまえでは、しゃきっとして、話したようです。とりあえず、オンラインのほうは、先生には、メールを書いているので、責任者の先生からも、お願いの交渉してもらうことになりました。

絵のクラスのほうは、初日に顔を出して、交渉する仕方もおしえてもらったので、無事に入れそうな気配です。

こういうやり方があるのね。学習しました。本当に大学に通っているときじゃなくてよかった。ほっ。

アメリカの公立大学で留年ってよく聞くけど、これって、成績がわるく留年なんではなくて、とらないといけないコースに学生が大量に殺到してるのに、教授を増やさないので、授業が取れない。というのが原因、という学生が、半分以上いる気がしました。