自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

香穂との話し合い

旅行中、渡が早く寝てくれたこともあり、香穂とゆっくり話す時間が持てました。香穂がもう大学を見学する年になったか・・。と思うと感慨深いものがあり・・。私から香穂に言っておきたかったことを、今回の旅行で話してみました。その話は、渡が小さいときは多動で、渡の命がかかっていたのでどうしても渡を24時間体制で監視せねばならず、香穂には、ずいぶん寂しい思いをさせてしまったので、もうし訳なく思っていました。そのことを正直に香穂に話し、きちんと謝ると、香穂も正直に

「うん。私もすごく寂しかったけど、ゆみちゃんが、忙しい中でも絵を褒めてくれたので、絵だけは一生懸命やってきて、それは、とても楽しかったし、今も楽しい。渡が大変な間、絵がかけたりできて面白かったよ。それに今だって、ゆみちゃんは、こうやって、一生懸命、私のことみてくれてるじゃん。それは、とてもありがたいと思っている。」

と言われました。私は香穂に

「香穂とは、たぶん、あと少しの時間しか一緒に居れないけど、(大学は寮になるであろうから)できる限り香穂の大学のことは一緒に考える。私の希望としては、香穂が行きたい大学にいけること。偏差値とか、レベルとかが世間でいわれてるので、それで選ぶとか、そうものではなくて、香穂が<あぁ。この大学なら面白そうだな。行きたいな。>と思うところが見つかれば、そこに進学できれば一番いいと思うし、そうあってほしい。」

と話をしました。

「もし好きな大学が見つからなければ、入学してからでも、アメリカの大学は、転校も可能なのでそれも視野にいれて、焦らず、じっくりと自分にあったところを探してくれればうれしいな。」

という話をしました。まだあと2年ありますが、話せるときに話しておこうと思っていたので、今回の旅行は、とてもいい時間でした。

それから、2人でテレビなどを見ていたのですが、(こういう時間もあまり今までなかったな)おもしろいナイトショーがありました。それは911(日本で言う110番)の電話の録音でした。

小さい子供が911に電話をかけてきていて、その録音が流れています。アメリカの警察は、冷静に恐怖にも立ち向かい、すべての国民を助けますという話がされました。

子供: ママが・・ママが・・・(ほとんど泣き声。緊急の泣き声です)

911:  どうしたの?

子供: あなたは、本当に僕のことを助けてくれるの?本当?

911:  助けるよ。話してごらん。

子供: ママが、大変なの・・

911:  どうしたの?

子供: ママが僕のことを助けられないの・・。

911:  僕たちは助けられるよ。何が起こったの?

子供: ・・・・・じゃ、助けてね。宿題なんだけど、   

      引き算なんだ・・。14-8=・・・

911:  君はいまいくつかな?

子供: 4歳。けど、ママが自分でやりなさいっていうんだ。。けど僕わからなくて。。(ほとんど泣き声)

~すると後ろで女性の怒鳴る声が~

女性: あんた!どこに電話してるの!!!宿題しなさいって言ってるでしょう!どこに、電話かけてるの!!!!

子供: 9・・ひっ・・1・・・ひっ・・・ ワァァァ~~~ンッッ!!! だって14-8=が、わからないんだもん!!エッエッエ~~~~ン!!

爆笑してしまいました。