渡は家事をするのが大好きです。最初はお小遣い目当てだったけど、最近は朝の4時半には起きて、床を拭くことから家事が始まります。
私はなるべく、彼の仕事があるように、深夜に洗い物が出た時は息子のお仕事用に数枚、シンクに汚れた食器を置いておいたり、わざとお米を仕掛けないでいたりする。
先日のこと。私は夜に大きな汚れた耐熱ガラスのボールをシンクに置いておいた。次の朝。もちろん息子は大喜びで、早朝からこのボールを洗い、横のスペースに置いたら、おく場所のゴムの敷物がたわんでしまい、なんとそこから耐熱ガラスのボールが落ちてしまい、床に落ちて粉々になった。
息子は、パニックを起こすこともなく(自閉症あるあるで、突発的なことが起こるとパニックになることが多い)、大きな声で
「ママ、大変だ。助けて!」
と絶叫した。ガラスの音だけで、何が起こったか?が、わかった私は、呼ばれる前から、東海道新幹線を走るドクターイエローよりも早く、ベットから全力で走って台所に駆けつけた。
息子は天の川みたいなになっている粉々のキラキラ光るガラスの川の中に立っていて、動かなかったので大きな怪我はなかった。ほっ、良かった。
その日は、スピーチセラピストの日だったので、セラピストの人にも説明。そうしたら、彼女が教えてくれたのは、
「実は数日前に、ガラスが割れたときはどうするか?のケースをセラピー中に学んでいて、自分の意見や思いついた行動を述べていた」そうだ。
「そうなんだよね。渡は、きちんと自分がどうするか?を知っていたよね。冷静に行動できたね。」と言う話になり、
「渡は割れたガラスの中でも動かなかったよね。偉かったね。ガラスは残念だったけど。」と言ったら、突然息子が眉間に思いっきり皺を寄せて、思いっきり残念そうな顔をして、
「ファァファファァァァー....」
っていう残念な時に出る擬音をパーフェクトにマネして声真似し、みんなを爆笑の渦に。
ちょうどこんな音。
いやー立ち直りが早すぎだろう。けど、このユーモアは、やっぱり大阪の血が流れてるのか?と思った私でした。勘弁してよ...。