自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

ディズニーってやっぱりすごいと思ったお姉ちゃんの働く会社訪問

香穂が現在住んでいるカルバーシティというロサンジェルス空港から北に8kmほどいったところから、新しい職場の近くへの引っ越しを考えているので、家探しにお付き合いしつつ、会社も見せてもらいました。

小さい時から、ディズニーのテレビ番組を作りたいと言っていて、現在ディズニーテレビにいます。テレビの近くに本社もあります。ディズニーテレビと本社のウォルトディズニーアニメーションスタジオにつれていってもらいました。

さてディズニーランドにもある、ウォルトディズニーとミッキーの銅像。

これは、ウォルトに触って彼の思いを感じて欲しいということで、誰でも触ったり、写真をとったりできるようになっているそうです。・

ウォルトディズニーが亡くなった後に経営を引きついだ、ロイ・ディズニーはミニーと。座れるように横の席が空いています。

正面の社屋はこんな感じ

ビルの屋根を支えているのは、白雪姫と七人のこびとたち。これはなぜか?というと、この社屋は、大変古い建物がたーーくさん敷地内にあるのですが、それがほとんど平屋です。というのは、1937年に作られた映画の白雪姫が大ヒットして、その時に土地を買い、建物を作ったためです。その時のことをなるべく残すようにというので、建物も古いまま使っている部分も多いです。それで正面の社屋の立て直しの時は、この白雪姫と7人のこびとの時の初心を忘れないようにというので、七人の小人が大変リスペクトされている模様です。

敷地は広すぎて、ヒールで行ってしまった私はもう全部歩くのは不可能だった....。

小さい時からディズニーで働きたいという夢を抱きつつ育ち、絵が全く描けない母(←むしろ描くのは苦手で嫌い)と小さい時は叫ぶし暴れる自閉症の弟の家族の中で育っているので、美術館にも行けませんでした。アニメの絵の描き方なんて家族では誰にも聞けないし、専門の道具なんかも家にあるわけではない。母親である私からは、「どうせ、絵は飽きるだろう。」と信じられていて、1冊10セントのリサイクルペーパーできたボロいノートだけを大量に渡されるようなすごい環境でした。

 

私は、香穂が子供の頃、彼女が「バレーボール選手になりたい」「野球やりたいとか」「自転車やりたい」とか言ってくれたら、全力で助けられると思っていたのに、運動はからきし興味がない。なんか、大きくなるにつれ、さすがに、これはやばいかもと私も気がつき、もっといい絵をちゃんと描ける環境だったらいいのになぁ..と思っていたけど、やはり私は苦手なものは苦手なままだった...。アニメーションの世界に進みたいと思う香穂には、いい家庭環境ではなかった。だけど、しっかり夢をかなえたのだなぁ。

夢を叶えるってすごいな....と思ったら、なんとなく目頭が熱くなってきた私。私が絵やアニメのことは、褒めたり理解したりできない分、周りにいる私のお友達が一生懸命褒めてくれたり、一緒にアニメの絵を描いてくれたりしました。この周りの人たちの思いやりと愛情と応援でここまで来ました。

みなさま、ありがとうございます。みなさまの応援がなければ、今の香穂はなかったと思います。本当にありがたい限りです。

さて、香穂に

「夢が一つ叶うということは、夢を失うということだよ。どうするの?」

と聞いたら、

「あのね。私なんてまだまだ技術も足りないし、もっともっと勉強しないといけないことがいーーーっぱいあるし、舞台がどこであれ、私はいいアニメテレビや映画をどんどん作り続けたいから、これは、第一歩。もっと大きな夢があるのだから、まだまだよ。」というようなことを言っておりました。そう考えたら、たぶん人間の寿命なんて香穂にとっては、すごく短いのかもしれません。

さて、引っ越しする家も無事に決まりました。香穂は今、住んでいる家を引き継いで住んでくださる方を探しているそうです。6月10日くらいから住めるそうです。アパートの中はゲートで鍵がすべてかかっていてるし、敷地は広くプールは3つスパも室内、室外にあり、ジムもあります。庭には小さな川が流れ、手入れされた大きな庭があり、静かなところです。ロサンジェルスの北側にあるソニー株式会社に通うのには、数分という大変いい場所ですし超安全。部屋の中は、普通の部屋の3倍以上の高さの天井ですので、のびのびと過ごせるスッーディオです。ご興味のある方はご連絡くださいませ。治安がいいので、女性の一人暮らしにも超安心です。