到着して次の日、朝一番の新幹線で高崎に向かいました。というのも松本梅しょう先生が
「日本に戻られたら、ぜひ樋口と一緒に講演会をしてくれないか?」という話をしてくださったからです。
松本梅しょう先生ってこんな人→梅しょう三昧
ところが、私の時間があわず先生は前日奈良で演奏会。その次の日の朝一番で私達が高崎入りとなると、どうなるか?
先生、徹夜で運転されて高崎にお戻りです。もうしわけない!!
梅しょう先生との出会いは、渡が小学生の頃。三味線のプロの先生が障害児の子供の前で演奏してくださるという。けど、渡達は聴覚過敏(聞こえすぎる)なので生演奏の時は耳をふさいでしまいます。耳をふたして、自分のここちいいボリュームにして、聞いて、渡は嬉しいと踊る訳です。なにも知らない人がみたら「うるさくて、じっとしていられない」という子どもに見えて、演奏する人や周りの人からみたらすごく失礼な話です。
ところが梅しょう先生は、
そんなことはまったく気にならないので、どうぞ渡君もつれて来てください。
と、そこから出会いがはじまりました。
渡は初めて三味線の音色を聞いた訳ですが、耳をふたして、ボリュームを代えながら大喜びで踊り始めました。尺八で「きよしこの夜」を演奏してくださった時はあわてて、そとにでていきました。えっ!!渡ありえんわー。と思ったら、外で星空を眺めてみんなに「星を見ろ」と身振り手振りですすめます。
次の年から。息子の特別支援学級でも演奏してくださり、当時の担任のシンシア先生が
ゆみ、これは私達だけで聞くのはもったいない。
まずは校長先生をご招待。校長先生もすぐに
こんなにすばらしい音楽は、全校生徒に聞いてもらいましょう。
となり、毎年の定期訪問が決定。毎年のすべての授業をキャンセルして、全校生徒で梅しょう先生が演奏を楽しんでおりました。
開発リーダーは開発リーダーで、スタンフォード大学でも梅しょう先生は演奏してくださったので、多くの方が三味線を楽しまれました。初めて三味線を聞く学生さんもおおかった模様。
こんなそんなでご恩のある私達。なにか御返しできる事はありませんか?とお伺いすると
高崎で講演会をして欲しい。
とおっしゃって頂いたので、それならできます!と帰国後一番に、始発の新幹線で一路高崎へ。
土曜日の朝8時半からの講演会。さらにこの日はこの地域は小学校が大運動会の日なので、参加者はいないのでは?と思ったのですが、会場は満員御礼。
この講演会を企画、実行なさってくださったのは、有花園の亀田社長。
サイトはこちら→有花園
お彼岸でお休みもできないくらいだったとおもわれますが、朝早く(講演会の数週間前からチラシ作り等)いろいろ奔走してくださいました。
講演会は皆様からパワーを頂き、本当に楽しいものになりました。
最後には、名前入りのだるまをいただきました。
名前入りのだるまがなぜ嬉しいか?の事はまた明日。
高崎の皆様、ありがとうございました。