三味線の松本梅しょう先生(というか師匠ですね)が訪米なさってくれました。
松本梅しょう先生→ばいしょう三味三昧
10年以上前に渡のクラスで演奏会をしてくださいました。自閉症の子供は、聴覚過敏な子供が多く、耳を覆いながら、各自で音量を調節して聞きます。さらに経ち歩く子もいるし。普通の演奏者の方なら感じ悪いと思われるのですが、梅しょう先生はまったくいお気になさず演奏してくださいました。耳をふたして音量を調節しながら、嬉しそうに踊る子もいました。これを理解してくださる演奏者の方がすくない上に、また梅しょう先生の三味線は気持ちもこもっているので、自閉症の子供たちには、すとんと落ちるのでしょう。
当時の渡の担任のシンシア先生が
「これは渡たちだけ聞くはもったにない。」と次に学校にいらして頂いた時は、なんと全校授業中止して全員で三味線の音色に耳を傾けました。聞いた先生や、親御さん達、皆さん大感動。
アメリカの子どもたちですので、もうすごい三味線をきいて、身体が自然に動くらしく、踊りだす子供も相当数いる始末。あの楽しかった日々のことを鮮明によみがえらせてくれた再会でございました。
それにしても梅しょう先生、御若い。まったくかわってらっしゃらず、さらに優しさと男らしさが増しておられました。多くの介護施設も回られるそうです。表情がかわりにくく重度の認知症の方たちが三味線を聞いているうちに、ニコニコと笑われるそう。すごいことです。ちなみに息子も10年前の楽しかったことはしっかり覚えていて、もう大喜びでした。
数日前から梅しょう先生がいらっしゃる日をカレンダーに書き込み、終始笑いっ放しでした。
実は、開発リーダーも在学中にボランティアでこの梅しょう先生の三味線演奏準備などに参加してくれていました。スタンフォード大学にも直接、掛け合ってくれました。なんとスタンフォード大学からは、すぐにO.K.がでました。さすが、開発リーダー!!と言う感じでした。スタンフォードで三味線をソロで引かれた数少ない方だと思います。リーダーは、こういうボランティアの活動には、すごく協力してくれるので、助かっておりました。若いのに、どうしてこういう活動に奔走してくれるのだろう?と思った当時でしたら、開発リーダーにしたら、たぶん、当たり前の事だったのかも。いい物を多くの人に聞いてもらいたい。心で演奏されるので、それを皆さんに聞いてもらおう。そんな気持ちだったんだと思います。
開発リーダーも梅しょう先生の三味線の演奏活動には、もう感動しきりですので、彼自身がみずから腕をふるってのバーベキューになりました。
先生と話しても話しても時間が足りないっていう感じです。次回またお会いしましょう!となりました。多くの人が先生の三味線で癒されて、幸せになっておられることでしょう。先生、ありがとうございます。