自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

小学校の管理教育下の団体責任は理系には効果が薄い

日本で、理系の人の漫画を買って来て、非常に気に入っている私です。

理系の人々 2

理系の人々 2

というのも、うちの会社にもいます。理系の人。理系の人々街道をまっしぐらに走っているのは、Voice4uの開発責任者である開発リーダー。

リーダーと休憩時間に話していました。

「ねぇ・・リーダーくらい勉強できたら、小学校の時に浮いていなかった?」

「小学校の時はそんなに目立って勉強できた感じではなかったですが、たまに浮く時はありましたよ。」

もう私の耳はダンボです。絶対に面白い話があるに違いない。

ボソボソと、まじめにリーダーが話してくれました。

小学校5年生の時なんですが、クラスがうるさかったんです。すると先生が怒り始めたんですよ。

リーダーは日本語でいうクールな感じです。英語のクールは、すっごいかっこいい!!という感じなので、ちょっと・・ほんのちょっと違う気がする。(笑)

冷静な人なのでみんなと一緒に、はしゃぐっていうタイプじゃないのです。教室の一部の生徒がうるさくても、それに便乗して騒ぐ人じゃない。

そうしたら先生が、

「おまえら、うるさいぞ!ふざけてばかりいないで、静かにして15分瞑想しろ!!!」

って突然、怒鳴ったんです。うるさい人は一部だし、僕自身がうるさい訳じゃないので、なぜ今、全員で瞑想ということをするのか?の意味がわからなかったですが、

「目を閉じて!!」

とまた怒鳴るので、目を閉じたら僕の頭の中に球面体が出てきたんです。それを頭の中で切ってみたら、一回切ると断面は、円なのですが、もう一回切ると、断面の形は変わるんです。これはすごい!と思っていると、次に頭の中に、立方体がでてきたので、今度はそれを斜めに切り、さらに違う方向に斜め、さらに・・って切り口をいれていくと5角形がでてくるんです。これで、表面の面積がわかれば、立体の容量がでてくるのかな??と思っていたんです。当時の僕には、すごい発見です。

その立体をずっと思い描いてたら、15分たちその先生が白い紙をくれたんです。

その紙に先生が

「今の15分で瞑想したことをこの紙に書け!」

というので、僕は必死になって断面図を書きました。頭に思い浮かんだものを書き留めておかないと、こんな発見、滅多にありませんから。

たぶん、満足そうな顔をしていたんだと思います。先生が一番に、僕を当てたんです。

「じゃ、紙に書いたものを読んでみろ!」

って言われたので、僕は図式を必死で読み上げました。図なんで、読みにくかったんです。そしたら、今までうるさかったクラスが、水を打ったようにしーーーん。ってなったんですよね。先生もすっごい驚いた顔をしてしーーんってなった・・。

すごいリーダー。瞑想よりも力がある!騒がしい教室を一気に静かにさせてしまった訳です。さらに、怒鳴る先生まで、静かにさせた!!!

先生は、しばらく黙っていたんですが、

「次!」ってなにも言わずに違う子を当てたんですよね。

そりゃそうだろうよ・・・。

先生は、数学が好きじゃないんだな・・。

と思ったんですが、若かった先生だったししょーがないな。

と思って座ったら騒いでいなかったはずの子が当てられていて

「僕たちが授業中にお話して騒ぐということは、みんなに迷惑をかけてしまうし・・・。」

と話しだしたんです。意味がわからない。騒いでないのに、なんでこの子がこんなこと言ってるんだろう・・・。と思ったんです。

理系には通じない管理教育下の団体責任です。

自分が悪くないし、興味がなければ、いくら団体責任を教師が謳ったところで、通じない。

相変わらず飛ばしてくれる開発リーダーでした。