自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

講演会

名張市で講演会です。遅刻してはいけないので、朝6時半に東京のホテルをでました。予定より早めについたので、日本の喫茶店というところに行った私。(日本の喫茶店は、結構好きなんです。アメリカには、ああいうのがない。スタバのような所ばかりです)抹茶オレなどというのをいただきました。

それから講演会。雨の中、たくさんの方々が来て下さって、質問も出て、とてもよかったです。で、少し伝わらなかったのでは・・。と思ったことがありました。それは、自閉の子供で発語が遅かったり、話せなかったりする子供の話。

私はアメリカに長く住んでいますが、英語が苦手です。特に渡が、重度の喘息発作などで緊急病院に担ぎ込む時は、聞き取るのも難しくなります。特に、普通の速さで、手当ての方法などをお医者さんや看護婦さんにペラペラと話されると、パニックになります。渡の命は救わないといけないし、英語は聞きとらないといけない。けど、手当てをまちがうと、渡は危険な状態に陥ります。私がオロオロしていると、お医者さんが、すぐに気がついてくれて、とてもゆっくり、

「このまま自宅に連れてれてかえって、5ミリづつゲータレードをあげてください。で、ポプシクルで口を湿らせて・・」

ポプシクル????なんじゃそりゃ!状態の私。パニックになりそうに・・。

そしたら、お医者さんが、すぐにメモを取り出して

"GATORADE 5ML"

" POPCICLE"

と書いて手渡してくれました。これを食料品スーパーで見せなさいと言いいながら・・。

お店で見せると、写真のようなものが、でてきました。無事に渡の水分補給グッズをゲット。落ち着きました。

このように、英語を解さない私に、ゆっくり話して、字や絵にしてもらえるととても助かるし、すぐに理解できます。

私は、これは自閉の子供にも通じると思っていて、言語(英語)が弱い私が英語をアメリカ人と同じ速さで、同じアクセントで話すのは、私にとっては、苦痛が伴うし、大変なことです。けど、英語を話せる人がゆっくりはなしたり、紙や絵などを示してくれれば、私でもきちんと渡の手当てはできました。なので、自閉の子供を持った場合、自分のペースで話すのではなくて、どうやって話せば子供たちが理解しやすいのか?を、きちんと探し出してコミュニケーションをとるのが大事だと思います。字に書いたり、絵でしめすのは、結構簡単です。ということを、お伝えしたかったです。

名張の皆様、ありがとうございました。遠い市からお運びくださったかたがた、ありがとうございました。

また、お会いしましょう。