自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

スピーチセラピスト

同じクラスのお母さんから、スピーチのセラピストが、最低だと連絡が来ました。これは見学せねば・・。

思い、アポをとって、見学にいってきました。

スピーチの時間がきたら、渡とスピーチセラピストで別室でスピーチをします。

やってる内容は簡単すぎるかな?という感じですが、とにかく、このスピーチセラピスト、怖い。

口がヘの字になったままで、一度も笑わず、命令口調で、全ての言葉は話されます。

渡も怖くて、貧乏ゆすりをしています。

こういう命令口調で接っされると、常に同等じゃなく、自分は命令される人間なんだと思ってしまわないかと、心配です。

で、この人ガタイもいいので、怖さがまします。0.1トンはあるかも。という感じです。

スピーチはどんどんすすめられ、今度は本を読むところになりました。セラピストは、渡と一緒に本を読もうとします。渡は一緒に読むのが嫌い。 耳が敏感なので、少しでも読む音が外れると不快さ倍増です。

けど、読まないと、セラピストは

「渡、ちゃんと一緒に読んで!」

と怒ります。

渡は、ついに黙ってしまいました。本に目をおとしたままの渡。

教室内の空気は緊迫して、セラピストが怒鳴るのでは。。とわたしも緊張しました。すると突然、渡が、

"Your turn!'(アンタの読む番だぜ!)

といいました。そこは、文章が長い部分です。私は、爆笑しそうになったのだけど、まさかこの緊迫したところで笑えない。セラピストは話さない渡が話したので、次の文章を一人で読んでくれました。で、次は渡の番。とわれると次の文章は、

"Yes it is.'

のみです。また渡が命令口調で

「アンタの番だぜ」

という感じで言うと、また次は長い文章です。

渡の番の文章は、まだ

"That's right"

のみです。

渡は本に目をおとしながら、どこでくぎって、順番制で読むようにすれば、自分が読む部分がすくなくて済むか?を考えていたようです。

お見事、渡!