自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

買い物

日系スーパーに買い物にゆきました。ニッスイの大きな大きな焼きおにぎりを買いに行くためです。今日までがセールの日で安いからです。渡は食べ物の固執は、結構あり、○○の何々という指定があります。彼が、最近凝っているのは、このニッスイの大きな大きな焼きおにぎりで、毎朝これしか食べないので、困っています。けど、実は私もおいしいものを立て続けに朝、昼、夜と出されても、OKな人間なので、気持ちは少しわかります。早足で、冷凍庫の前に進み、カートの中にガンガンと焼きおにぎりを入れまくる。13袋を投入して、とにかく、他の人に会わないように。。と願いながら、小走りで前に進みます。だって、焼きオニギリばかり、13袋も買ってるのをみたら、

「なにもつくらないで、家族に焼きオニギリばっかり食べさせてるんだわっ!」と思われては、嫌だなぁ。。と思い。けど、こういう時って、必ず人に会うわけで、後ろから、

「あっ!ゆみさん!!」と声がした。

「あぁぁ・・つかまった!(><)」と思って振り返ると、自閉症児のお母さんでした。とりあえずほっ。この人なら、渡が好きで好きでしょーがなく、ニッスイの焼きオニギリを買っていることを理解してくれるからです。あいさつして、私のカゴの中をみる彼女。

「あっ~!渡君は、焼きオニギリに凝ってるのね。」と言ってくれました。(「好きなのね。」じゃなく「凝っているのね」というところがいい)

私もふと彼女のカゴの中をみると

同じスナックが、10袋ほど入っていました。

お互いに

「そうよねぇ・・だって、これ切れるとパニックになるし、この暑い夏にキャーキャー叫ばれたら、最悪だものねぇ・・」といいながら、やたら話が弾んだ私たちでした。みなさん、自閉症のお母さんにスーパーで会って、同じものを大量に買っていても決して、お母さんは、手をぬいているわけではなく、それは、それなりの事情があります。

けど、渡の場合、食べ物でよかったです。

たまに女の人にいますが、彼氏に、

「テイファニーのネックレックレスじゃないとダメなの。あれ集めてるの。」

というよりは、まだ安くついています。